beacon

[船橋招待U-18大会]広島皆実の司令塔、MF立通岳は自信持つ1タッチパス+αで結果を

このエントリーをはてなブックマークに追加

中国地方の強豪校・広島皆実高の攻撃を司るMF立通岳

[3.25 船橋招待U-18大会 桐光学園高 1-0 広島皆実高]

 広島皆実高の仲本洋平監督は、「彼が前を向いてプレーできていたらウチの流れ」と語る。ボールを保持して主導権を握るチームの中で、ゲームメーカーのMF立通岳(新3年=サンフレッチェ広島ジュニアユース出身)がどのような状態でプレーできるかは重要だ。

 桐光学園高戦は本人も「チームの中でもDFラインと2列目の間を狙っていこうという話をしていたので、積極的にそこを見てプレーできて(前を向いてプレーできて)いたので個人的には良かったと思います」と及第点を与える内容。上手くDF間に立ち位置を取りながら、タメを作ったり、1タッチで攻撃を組み立てていた。

 立通は「自分の強みは1タッチのプレーとかプレースキックの精度です。キックの精度は中学校から自信を持ってやってきています。あとは運動量を持って色々なところに顔を出してボールを受けて、落ち着かせるように意識しています」という。船橋招待大会では広島県内、中国地方よりも速いプレッシャーの中でのプレーとなっているが、本人は「1タッチなら外せる」と自信を持ってプレーしている。

 まだ鋭いプレッシャーを逆手に取ってターンするようなシーンは少ない。だが、「去年も和倉ユースに行かせてもらって、青森山田とやらせてもらって、その時も1タッチなら剥がせるなという印象があったのでそこは自信持って1タッチならできるという感じです」と語る。この強みを活かしながら、よりプレーの幅を広げていく考え。そして、「自分は声とかでチームを引っ張るタイプではないけれど、結果とかでやっていけたら良い」と意気込んだ。

 普段から自身のプレーについて、コーチ陣と確認しながら修正。MFセルヒオ・ブスケツのようにチームの心臓として期待されるMFは、今大会で出た課題をまた改善してシーズン開幕を迎える。そして、前向きにプレーする回数を増やして勝利に貢献し、広島皆実を広島制覇、全国での活躍へ導く。

(取材・文 吉田太郎)

TOP