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ターンからの突破や185cmの高さ注目の駒澤大高FW加茂隼主将。より個を磨いて目標のステージへ

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駒澤大高は185cmFW加茂隼主将は存在感ある動き。より成長することを誓った

[5.5 関東高校大会東京都予選決勝 駒澤大高 0-1(延長)成立学園高]

「もっとボールを呼び込みたかったですし、この大会で初めて延長に入って自分も身体が動いていなかったので……。もっとボールを要求するべきでしたし、足が攣ってでもクロスへ飛び込んだり、そういうことをした方が良かったんじゃないかと思います」

 わずかな差での準優勝。駒澤大高は185cmFW加茂隼主将(3年=東京SC出身)はロングスローで競り勝ち、またゴールライン際での鋭いターンでDFを剥がして見せるなど相手の脅威になり続けていた。随所で高さや器用さを表現したが、無得点で敗戦。もっとやるべきことがあった、と自己分析していた。

 得点を量産できる試合がある一方、1点を争うような勝負でチームを勝たせる力を身に着けていかなければならない。「相手のレベルが上がるほど自分もチャンスが少なくなるし、シュートまで持って行くことができなくなっているので、個の力を上げていかないといけないし、チームとしても上げていかないといけない」。期待のストライカーはまた課題を持って、トレーニングに臨む考えだ。

 加茂は大所帯の駒澤大高をまとめるリーダーでもある。亀田雄人監督は「キャプテンの加茂は勝ち気で、気持ちが強いので、みんなも引っ張られたのかなと思います」と主将がチームに与える影響について説明。本人も「部員が200人以上いるのでまとめるのは大変なんですけれども、自分の気持ちをしっかりと伝えてまとめて行けたら良いなと思います。歴代の先輩方の実績を越えられるようなチームになっていきたいし、自分たちの名前を刻めるようなチームにしていきたい」と意気込んでいる。

 個人としての目標はプロ、J1で活躍する選手になることだ。現状は「全然足りないと思います」。まだまだ自分のプレーで精一杯になってしまい、周りが見えないことがある。より、味方と相手の位置、ボール、スペースを把握しながら自身と仲間を活かせるようになること。そして、決定的な仕事をして、自身の名を広める。

(取材・文 吉田太郎)

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