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セカンドのリーダー、MF大當泰生が誰よりもボールに係わり続けて前橋育英の関東B制覇に貢献

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前橋育英高MF大當泰生は運動量を増やし、誰よりも多くボールに絡んでいた

[5.30 関東高校大会Bグループ決勝 前橋育英高 4-1(延長)佐野日大高]

 群馬県1部リーグを戦うセカンドチームのキャプテンが、関東大会Bグループ優勝に貢献した。前橋育英高(群馬)MF大當泰生(3年=浦和レッズジュニアユース出身)は、時間が経過するに連れて存在感ある動き。気温30度近い天候の中、ボランチの位置で運動量を増やして誰よりも多くボールに係わり、幾度も、幾度も左右へ動かしていた。

「自分はあまり技術がある方ではないので、人よりも走って相手に勝つということを中学生からやっているので出して行こうと思っていました。ボランチですし、ボールに係わらないとアピールできないと思うので、運動量で顔を出してできたかなと思います」

 関東大会のキャプテンを務めたMF茂木碧生(3年)とともに声を出しながら中盤でチームをサポートした。特に大當はこの日100分間を走り抜き、精度の部分も発揮。指揮を執った櫻井勉コーチも大会を通してのパフォーマンスを評価していた。

 前橋育英のAチームのボランチは、Jクラブ注目のU-17高校選抜MF徳永涼主将(3年)と高校選抜MF根津元輝(3年)がおり、根津の離脱期間中にMF青柳龍次郎(3年)が台頭した。他にもU-15代表候補歴を持つ1年生MF石井陽らライバルひしめく激戦区だ。それでも、プレミアリーグやインターハイ予選に出場するためには競争を勝ち抜かなければならない。

「根津とか涼とか守備の意識が高くて技術も高くて、自分もそういう面では負けないように。それとプラスアルファで、攻撃で一つチャンスを作れたら良いかなと思っています。まずはメンバーに入ることを目標にしてやっていきたい」。自分をレベルアップさせることにも全力。そして、この日のように日常から一つ一つの動きを実直にやり続けて、チャンスを掴む。

(取材・文 吉田太郎)
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