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3戦連発、個で怖さ見せるも…柏U-18FW山本桜大は「練習するだけですね」「ここで結果を」

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後半、柏レイソルU-18FW山本桜大が右足を振り抜く

[7.10 高円宮杯プレミアリーグEAST第12節 前橋育英高 1-1 柏U-18 前橋育英高G]

 柏レイソルU-18FW山本桜大(3年=柏レイソルU-15出身)が3試合連続、今季6ゴール目を決めた。前半33分、背番号9は敵陣の攻防で相手DFのわずかな隙を逃さずに前へ入って胸トラップ。最後は「自分の感覚というか、上手くフカさないように心がけて打つだけでした」と左足シュートをゴールへ叩き込んだ。

 今季は開幕から3戦連発。「(その後コンディションを落とし)上手くいかない時があったんですけれども、ここへ来てコンディションが上がってきて前みたいな結構良いパフォーマンスができている」という山本はこの日の前半、相手にとって怖い存在になっていた。

 酒井直樹監督が「山本は抜けていますね。攻撃で入れ替わることができますし、凄みがありますね」と説明するワイドストライカー。この日は前線でボールを収め続け、縦への鋭い動きで3度4度とDFラインを突破していた。個でDFラインに穴を空け、強烈なシュート。また、セットプレーの獲得、前線での守備でもチームに貢献していた。

 ただし、指揮官も指摘したように、精度の部分が課題に。得点を重ねるチャンスがあっただけに、山本は「決めれるところを決めていればもっと簡単な試合になったのかなと思います。練習するだけですね」とトレーニングを重ねて改善することを誓っていた。

チームは後半、意図的にカウンターを狙っていたが、奪った後に自信を持ってボールを繋げず、相手ゴールに迫る回数を増やすことができなかった。そして終了間際の失点で引き分け。山本はそのような状況でもチームを引っ張り、自分のストロングポイントを出せるように改善する考えだ。

 将来のために、この夏が勝負。「(プレミアリーグは)木曜試合あって、日曜試合ありますけれどもここで引いたらダメなので。勝てば順位も上がって、ここで結果を残せれば自分も代表やトップ昇格に近づけると思うので、自分の最大限のプレーをしたい」と力を込めた。

「攻撃でも最大限力を発揮しつつ、(課題の)守備もできないとトップに生き残れないと思う。攻撃ももっと決定力や自分のドリブル突破をもっともっと出せればトップに行ける」。印象的な山本桜大という名をより広められるか。「自分、走れる方です」という山本はこの夏、チームのために走って、ゴールで勝たせることを目指す。

前半33分、柏レイソルU-18FW山本桜大が先制ゴール

(取材・文 吉田太郎)
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