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プレミア勢と好勝負演じた東海大相模の目標は神奈川4冠。188cmFW櫛田和夢は「イブラヒモビッチみたいな」怖いFWへ

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東海大相模高の188cmFW櫛田和夢は前線で存在感ある動き

[1.6 NEW BALANCE CUP準決勝 流通経済大柏高 0-0(PK4-2)東海大相模高 時之栖裾野G]

 PK戦の末に敗れたものの、東海大相模高は目標の神奈川4冠へ向けてまた一つ自信をつけた。東海大相模は「NEW BALANCE CUP 2023 IN TOKINOSUMIKA」(通称:裏選手権)準々決勝でプレミアリーグ勢の静岡学園高(静岡)に2-0で快勝。準決勝でも同じくプレミアリーグ勢の流通経済大柏高(千葉)と好勝負を演じた。

 キャプテンのMF関根裕真(2年)やMF矢口颯人(2年)、MF杉山太成(2年)ら技巧派たちがボールを正確に繋ぎながら前進。シンプルに前線へボールを入れても188cmFW櫛田和夢(2年)が収めてしまう。

 また、DFラインでは182cmCB根岸優汰(2年)が抜群の高さを発揮。前半終盤から流経大柏のプレッシングの速さやセカンドボール回収の部分などに主導権を握られ、後半にはポストに救われるシーンがあったことも確か。それでもプレミアリーグ勢と再び渡り合い、選手たちは手応えを口にしていた。

 櫛田は50m走6秒台前半のスピードや、長身とリーチの長さを活かしたボールキープも強み。静岡学園戦で活躍し、流経大柏戦でも存在感のある動きを見せた。だが、前半に決定機があっただけに「自分が決めていれば勝てていたので、この試合負けたのはボクのせいというのがありますし、バック陣があんなに頑張って守ってくれていたのに攻撃陣のボクたちはゴール前では行くんですけれども最後ゴールはできなかったので今回の試合の課題だった」と首を振る。

 スケール感の大きなFWは、明確な課題があることを理解している。「ボクはあまり点が取れないので、決定力と初速がボクの今の課題だと思っている」。当初の目標は高卒プロだったが、現時点では大学4年間も含めて課題と徹底的に向き合う考え。そして、プロで活躍できるFWになることを目指している。

「今後はイブラヒモビッチみたいな相手に威圧感を与えられるような、怖いFWになりたい」と櫛田。そして、「この1年はチームの目標が4冠というのがあるので、関東大会の予選で優勝して、まだ選手権に出たことがないのでこの年で選手権初優勝、あとインターハイに出ることを目標にしています」と力を込めた。根岸や長身GK小永吉遥希(2年)ら守備陣にもタレントを擁する今年は勝負の1年。結果を残し、歴史を変える。

(取材・文 吉田太郎)

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