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佐賀東は昨年からの10番MF江口恭平が同点弾。“裏選手権”3位に終わるも次に繋がる大会に

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佐賀東高は“裏選手権”で3位。10番MF江口恭平は準決勝で同点ゴールを決めた

[1.6 NEW BALANCE CUP準決勝 佐賀東高 1-1(PK1-3)八千代高 時之栖裾野G]

 佐賀の名門・佐賀東高は「NEW BALANCE CUP 2023 IN TOKINOSUMIKA」(通称:裏選手権)準決勝でPK戦の末に敗れて3位。優勝を目指した大会だっただけに悔しい敗退となったが、蒲原晶昭監督は「成長しています。間違いなく。楽しみな、今後に繋がる大会です」と前向きだった。

 準々決勝で帝京長岡高(新潟)を7-0で圧倒。新チームは原点に戻ってポジショニングと技術力を大事にしたビルドアップ、「下で繋ぐこと」に取り組み、ボールを支配しながら試合の主導権を握る戦いを表現していた。

 八千代高(千葉)戦は前半に失点したものの、メンバー交代でギアを上げた後半に内容を向上させた。切り替えの速い守備でボールを奪い、中央、サイドから多彩な攻撃。後半21分には、右CKのこぼれ球を昨年から10番を背負うMF江口恭平(2年)が左足ボレーで決めて同点に追いついた。

「去年から主力で出ているので、自分がチームを作っていかないといけないかなと。その責任感とかあります。ボランチなので、まず守備の部分で相手との1対1で負けないところとか、攻撃はもっとチャンスをどんどん作ってボールを受けてゴールに絡んでいきたい。とにかくボールを受けるところとか、ボールを要求するところとか見て欲しいです」という江口やMF大島弘賀(1年)が中心となってボールを前進させ、右WB宮川昇太(2年)が推進力ある動きでチャンスに絡んだ。

 正確な左足を持つ左WB江頭瀬南(1年)や期待のDF田中佑磨(1年)ら昨年からの経験者が多いことも強み。江口は「全体の目標はプリンス(リーグ九州)1部上がることと県内3冠は当たり前で、全国はベスト4くらいまで行きたいです」。今年はプリンスリーグ九州2部に参入。新人戦から結果を残す。

(取材・文 吉田太郎)

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