[1.6 NEW BALANCE CUP準決勝 佐賀東高 1-1(PK1-3)八千代高 時之栖裾野G]

　新主将が右サイドで存在感を放っている。佐賀東高(佐賀)MF宮川昇太主将(2年=JSC SAKAI出身)は、3-5-2システムの右WBとしてプレー。右サイドからグイグイと攻め上がり、ラストパスやシュートで攻撃を終えていた。

　以前はFWとしてプレーしていた宮川だが、国体佐賀県選抜で右サイドを務めたことをきっかけにチームでもポジションを変更。「カウンターとか取られた後の守備とかロングスプリントは自分の中で自信があるので、人よりも走れるというのは強みに前に前に、危ない時にはしっかりチームのために走ることは意識しています」というプレーを表現している。

　献身的な上下動、そして力強い縦突破は新チームの武器に。その馬力でサイドをこじ開けるなど佐賀東を背中で引っ張っている。「クロスの精度とかカットインとかがまだまだなので、もっとレベルを上げていきたいです。チームが苦しい状況でも、自分のところに入ったら縦に仕掛けてシュートまで行ける選手になりたい」。より精度、突破力を高め、ゴールに繋がる仕事も増やす。

　今年はチームリーダーの重責も担う。「自分自身、まだまだ助けてもらうところばかりなんですけれども、少しでもみんなを自信付けられるようなチームづくりをしていきたい」。今冬は選手権出場を逃して“裏選手権”出場。県内無敗と全国4強以上を誓う主将は、チームメートとともに1年後の選手権で躍動する。

(取材・文　吉田太郎)