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青森山田の万能型DF菅澤凱が東北新人大会で左SBとして活躍。決勝はCB、右SBで勝利に貢献

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青森山田高CB菅澤凱(2年=ガンバ大阪ジュニアユース出身)は決勝でリーダーシップと堅守を発揮

[1.30 東北高校新人選手権決勝 遠野高 0-3 青森山田高 Jヴィレッジ]

 東北新人大会準決勝までは左SBとして活躍し、3試合連続ゴール。決勝でDF菅澤凱(2年=ガンバ大阪ジュニアユース出身)は負傷離脱のCB山本虎主将(2年)に代わり、CBとして先発した。「そこ(山本不在)はみんなで埋めないといけない。やるべきことをやっただけだと思います」と後方からチームを鼓舞。相手の攻撃を跳ね返して見せた。

 そして、試合終盤には右SBとして試合を締め、3-0の快勝に貢献。本人は発揮していたリーダシップについて、「去年の(ともに日本高校選抜候補の)三橋(春希)や多久島(良紀)の方ができていた。負けずにやっていきたい」と首を振る。それでも、“陰のMVP”と言えるような活躍で、青森山田高(青森1)の東北新人大会優勝に貢献した。

 正確なキック、得点力を特長とする菅澤は、選手権で中盤登録だったプレーヤー。「ポジションは山田に入ってきた時はボランチで、去年もボランチをやらせてもらっていたんですけれども、CBは中学校の時にやっていましたし、SBも去年の夏の和倉くらいからやらせてもらっている。後ろは比較的できるんですけれども、今、一番勝負したいのは左SBで自信を持っている」。現在は左SBも、右SBもハイレベルにプレーできる選手を目指している。

 正木昌宣監督は「センター、両サイドバック、ボランチとどこでもできますし、キャプテンシーもあるので、良い意味で“黒子”になってやってくれれば」と期待する。指揮官によると、中学時代も人一倍意識の高い選手だったのだという。

 そのDFは、「全てのタイトルを取ることを全員が口にはしているけれど、まだまだ行動にしていない選手がいたり、自分自身まだまだ行動に移せていない部分があるので、そこはしっかり帰ってまたチーム作りしていきたい」。優勝に満足することなく、より日常から行動を変える意気込み。また、課題だというアジリティや対人、そして武器であるキックにも磨きをかけて青森山田にとって欠かせない存在になる。

(取材・文 吉田太郎)

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