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[MOM4236]JFAアカデミー福島U-18MF花城琳斗(2年)_U-17代表の10番は「守備ができて、その上で違いを出せる選手」へ

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JFAアカデミー福島U-18MF花城琳斗(2年=JFAアカデミー福島U-15出身)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.20 J-VILLAGE CUPU-18予選リーグ 尚志高 0-1 JFAアカデミー福島U-18 Jヴィレッジ]

 尚志高対JFAアカデミー福島U-18の後半、JFAアカデミー福島U-18のMF花城琳斗(2年=JFAアカデミー福島U-15出身)が一際存在感を放っていた。昨年、U-17日本代表に選出されているアタッカーは今年、チームの10番。「最近は2人が来てもあんまり奪われなくなった」という花城は緩急をつけた多彩なドリブルで局面を打開し、複数のDFを引き付けてシュートシーンを生み出していた。

 決勝点もFKのサインプレーから花城が縦へ持ち込み、上げ切ったクロスから生まれたもの。試合の流れを変え、勝利に大きく貢献したが、本人は「プロを目標としている中ではもっとやらないと。全体的なレベルを上げることだったり、ボールを失う回数だったり。結果が全てのスポーツなので、そういう面で見るとまだまだ成長できるし、やらないといけない」と厳しい評価だった。

 昨年まで課題とされていた守備を強みの一つに変えている。チームとして強化してきたフィジカル面を発揮し、球際で相手をねじ伏せるような動きも。「前のシーズンでは監督に守備が課題と言われていて、守備にフォーカスしてこの強度の高い守備だったりをしていて、今回の試合でも始まる前から絶対に球際負けないと。前からのプレスの時に自分が奪えばチャンスになるので守備の面でも見て欲しい。守備ができてその上で違いを出せる選手というのを目指している。まずは守備を見てもらってそこから色々なアイディアが使えるので見て欲しいです」。この日も守備で奮闘し、攻撃で違いを生み出した。

 今年、JFAアカデミー福島U-18はドイツ遠征を実施。3試合を戦った。守備面で強度を発揮し、攻撃面で違いを出すことでも手応えを感じたが、「ブンデスリーガの試合を見てこんなんじゃダメということを肌で感じてきたので、もっとやらないといけないです」。自身に求めるレベルは高い。

 今年はプロへ駆け上がる一年にしなければならない。「まずはチームとしては全国のクラブユース出場とプリンスリーグ優勝が目標で、個人としては高卒でプロ契約があって、この高卒でプロ契約したからといって満足するのではなく、今のうちから努力して成長できるように頑張ります」。貪欲に成長し、チームを勝たせるプレーを続ける一年にする。

(取材・文 吉田太郎)

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