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[関東ROOKIE LEAGUE]昌平は早生まれの184cmMF伊藤隆寛がCBでも奮闘。力をつけて「トップでも戦える選手に」

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昌平高の184cmMF伊藤隆寛(1年=FC LAVIDA出身)はCBとしても高い能力を発揮

[4.23 関東ROOKIE LEAGUE Bリーグ第2節 前橋商高 0-1 昌平高 時之栖うさぎ島G]
 
 昌平高(埼玉)は「2023関東ROOKIE LEAGUE」Bリーグ開幕2試合を2連勝。開幕戦(22日)でMF遠藤佑太とFW齋藤結斗のゴールによって武南高(埼玉)に2-0で勝利すると、続く前橋商高(群馬)戦も無失点で試合を進め、1-0で勝った。

 184cmMF伊藤隆寛(1年=FC LAVIDA出身)は武南戦でボランチ、前橋商戦ではCBを務めて2連勝に貢献。開幕2試合について、「中学校の関東リーグとかよりも各チームの戦術とかが決まっていて、きょうの試合(前橋商戦)も特に難しい試合になったと思います。前半入りがあまり良くなくて、後半から変えて行こうと(菅野拓真)コーチにも言われていたので、そこで後半1点取れて勝ち切れたので良かった」と振り返る。

「相手の攻撃の芽を潰すとか、攻撃にどんどん係わっていける選手になりたいです」と語る伊藤はFC LAVIDA時代も主にボランチを務めてきたが、前橋商戦では最終ラインで守備範囲広く守り、攻撃でもドリブルで攻め上がるなど存在感のある動きを見せた。

「1対1とかあまり負けずに今日はできたと思う」と振り返った伊藤は、「ボランチ、CBでもそうなんですけれどもドリブルとかで入り込んだ時にもっと決定力を上げていきたい」と攻撃面で決定的な仕事をすることを自身に課していた。

 中学入学前は小柄。「中学校の時あまりデカくなくて、自分、早生まれでみんなよりも生まれ遅いので、(身長が)伸びるのも遅かったんですけれども、中学校で160cmないくらいから一気に180cmくらいまで伸びました」。そのため、思うように体を動かせないなど苦労した面もあったというが、ここへ来て思い通りのプレーができるようになってきている。

 加えて、小さな頃から好きだったというヘディングは身長が伸びたことでより武器に。大型ボランチとして、またCBとしての魅力も備えた伊藤は、高校3年間へ向けて「選手権で優勝したいです。ルーキー優勝狙っています。まずは1年生のこのカテゴリーでしっかりやってトップでも戦える選手になりたいです」と誓った。

 昌平の1年生はいずれもU-16日本代表のMF山口豪太とMF長璃喜がトップチームで奮闘中。その中で、1年生チームは遠藤やMF佐伯優斗がボールをサイドへ配球し、齋藤、185cmの右SB山本翔大らがゴールへ向かうなどゴールへ向かい続けた。また、伊藤やGK小野寺太郎が守りを引き締めて勝利。伊藤はチームメートやライバルの1年生たちとの競争の中で力をつけ、山口、長に続く存在になる。

(取材・文 吉田太郎)

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