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[関西 U-16 ~Groeien~]目標は「全国優勝」。京都橘が後半3発で近大附を振り切る

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京都橘高が4発快勝。FW岸村晃成は攻撃を牽引した

[4.30 関西 U-16 ~Groeien~G1第1節 京都橘高 4-1 近大附高 ダイセル播磨光都第3G]

 関西の強豪20校が90分間ゲームのリーグ戦を通して成長を目指す「関西 U-16 ~Groeien~」は30日、G1リーグ開幕節を行い、昨年3位の京都橘高(京都)が近大附高(大阪)に4-1で快勝した。

 京都橘のFW岸村晃成は「まずグロイエンで優勝して、全国でも優勝することが目標なので、そのための1戦目として絶対に負けられなかったので、しっかりチーム全員で戦いました」と1年生チーム最初の真剣勝負について振り返る。

 拮抗したゲームは京都橘がFW河村頼輝のゴールで先制。近大附がFW野村謙翔のゴールで追いついたが、京都橘はMF安田啓人がダイレクトボレーを決めて再び勝ち越す。再び追う展開となった近大附は186cmFW廣谷碧斗にボールを厚め、サイドから中央へポジションを移したMF川田太陽やMF小澤宙依がドリブルで仕掛けるなど同点を目指した。

 だが、京都橘はCB村井駿斗が自分よりも10cm高い相手FWに空中戦で競り勝つなど簡単にチャンスを作らせない。また、後半にパフォーマンスを向上させた186cmCB早苗優介や雰囲気のあるGK平誠都も中心となって相手の攻撃を跳ね返していく。

 そして、左足の配球が光るMF西山朝陽やMF前山成がサイドへ振り分け、Aチームでプレーしているという左SB升田颯真が攻撃参加。前線では「1対1での絶対的な突破力と相手の背後への裏抜けとかが得意なので、その特長を存分に出すことを意識していました」という岸本らが仕掛けを繰り返す。

 迎えた後半19分、左からのグラウンダークロスを右SB梶山叶晃が左足ダイレクトで決めて3点目。さらに33分には、182cmの大型サイドアタッカーMF伊藤湊太がボールを運び、交代出場MF宮田奏が一気に縦へ抜け出してから左足で4点目を奪った。

 近大附はDF咲本大やMF清水悠史がチームを前進させていたが、相手の勢いのある攻撃、ロングスローを封じた京都橘が4-1で勝利した。京都橘は昨年、最新鋭のテクノロジーを完備した「KYOTO TACHIBANA スタジアム」が完成。岸村は「(進路選びの際に)あの環境でできるのは魅力だった」と説明していたが、全面人工芝のホームグラウンドで1年生も挑戦をスタートしている。

 この日、攻撃を牽引した岸村は「(3年間の目標は)まずは1年生から3年生の試合に出て、活躍して、チームの力になって、絶対に選手権とインターハイ優勝です。守備の空中戦とか運動量とかもっとやれたらいい。声と背中の両方で引っ張れる選手になりたい」と宣言。目標達成へ向けて「関西 U-16 ~Groeien~」で勝利と成長を目指す。

後半33分、京都橘高は交代出場MF宮田奏が4点目のゴール

(取材・文 吉田太郎)

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