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[関西 U-16 ~Groeien~]練習の成果が出て「全員で盛り上げて走り切れた」。堅守・東海大仰星が履正社との大阪勢対決を制す

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東海大大阪仰星高が1-0で勝利。CB松田幸太朗(99番)がチームメートとハイタッチして喜ぶ

[4.30 関西 U-16 ~Groeien~G1第1節 東海大大阪仰星高 1-0 履正社高 ダイセル播磨光都第1G]

 東海大仰星が大阪勢対決を制した。30日、「関西 U-16 ~Groeien~」G1リーグ開幕戦が行われ、東海大大阪仰星高(大阪)が履正社高に1-0で勝利。堅守・仰星が鉄壁の守りで勝ち点3を獲得した。

 入学から1か月弱。まだまだな部分が多いが、トレーニングや日常で身についた力もある。東海大仰星のCB松田幸太朗は、「(高校では)キツい練習が多いんですけれども、ちゃんと体幹とかやったり、全員で盛り上げながらやれています。(やり切る力がついて、きょうは)後半のラスト15分とかで押される時間があったんですけれども、そこで全員で盛り上げて走り切れたと思います」と胸を張った。

 後半、1点を追う履正社は攻撃の圧力を強めてきた。攻撃の中心となっていたMF東海陸大や右足キックが強みのCB堀江純之介が配球し、交代出場のMF金真聖らが強引に東海大仰星の守りをこじ開けようとする。

 だが、それに立ちはだかった堅守・仰星。「自分はキックとヘディングが得意なので、後半は特にロングボールが多かったので、DFで跳ね返せて良かった」という松田と、CB寺田龍太が中心となってその攻撃を跳ね返す。

 また、東海大仰星は交代出場MF村田一磨が運動量を増やし、セカンドボールを回収し続けた。履正社はボールを失うたびに蹴り返され、自陣から攻撃をやり直す形に。また東海大仰星は各選手が献身的に走り、球際で足を伸ばした。履正社は強引なシュートを青い壁に止められる攻勢をかけたい時間帯に決定打を打てず。0-1のまま試合終了を迎えることになった

 東海大仰星は試合巧者ぶりも発揮した。この日、東海大仰星は効果的にロングボールを活用してセットプレーを獲得。前半14分には司令塔・MF宮谷咲志のアシストからFW青木京志がヘディングシュートを決めて先制した。その後も、状況に応じて青木やMF影山昇大がタメを作ったり、スペースへ配球したり緩急のある攻撃。そして、右SB蓬田優翔のロングスローなどを交えて敵陣での時間を増やし、相手にリズムを渡さない。

 履正社は前半、FWに当て、そこから連動した崩しにチャレンジしようとしていた。良い形の攻撃も見られて決定機も作ったが、その回数をなかなか増やすことができない。後半はやや強引さが目立つ攻撃に。守備に重きを置いて戦う相手に対し、変化をつけて崩すことができなかった。

 大阪府内のライバルに勝った東海大仰星の松田は「サッカーが強くて、ここやったらメンタル的にも強くなれるかなと思って来ました」と進学理由について説明する。そして、「どんな時でも跳ね返せる、チームの頼りになるCBになりたいです。(目標は)全国大会に出て全国優勝すること。ここ(グロイエン)でちゃんと経験を積んで2年後とかに活かしいきたい」と力を込めた。プリンスリーグ関西1部で4勝1分と好調なAチームに続く勝利。自分たちも一戦一戦に集中して戦い、勝ちながら成長する。

(取材・文 吉田太郎)

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