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[関西 U-16 ~Groeien~]神戸弘陵が4発逆転勝ち。攻撃の要・MF梅原良弥「全国でも自分たちのプレーができることを証明したい」

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後半28分、MF梅原良弥(中央右)やFW高橋蓮(同左)ら神戸弘陵高イレブンが同点ゴールを喜ぶ

[4.30 関西 U-16 ~Groeien~G1第1節 阪南大高 2-4 神戸弘陵高 ダイセル播磨光都第2G]

 神戸弘陵が大逆転劇で勝ち点3をもぎ取った。「関西 U-16 ~Groeien~」G1リーグ開幕戦で神戸弘陵高(兵庫)と阪南大高(大阪)が激突。神戸弘陵が4-2で逆転勝ちした。

 神戸弘陵が0-2の後半15分から4点を奪い返して逆転勝ち。まずは後半15分、左サイドへの展開からFW高橋蓮が一気に縦へ持ち込み、左足でゴールを破る。さらに28分、再び高橋が左サイドから鋭く縦へドリブル。そして上げ切ったクロスが相手DFのオウンゴールを誘い、同点に追いついた。

 神戸弘陵は質の高いキックを見せていた右SB上田涼太や前線でのハードワークが光ったFW池壱樹といった交代出場組がギアを上げた。そして、再び左サイドからの攻撃で勝ち越し点。37分、交代出場MF白男川鳳真の左クロスをDFの死角から飛び出した池が右足ダイレクトで合わせて逆転した。

 大興奮の神戸弘陵イレブン。さらに42分、相手のバックパスを奪った交代出場FW栗田昌和がターンから決めて4-2。ビルドアップの中心となっていたMF梅原良弥は、「前半の入りは連続失点して、危うい状況が続いたんですけれども、時間が経過するに連れて自分たちのペースになっていって、後半メンバーが少し変わってしっかり点を決めきれて勝てたので良かった。次の試合では、前半から自分たちのペースでもっとやっていけたらもっと楽な試合ができると思います」と頷いた。

 試合開始直後、阪南大高のMF岡田翔太郎に縦パスを通され、186cmFW松本圭史にターンからのシュートを決められた。24分にもCKからMF杉山和志にゴールを献上。阪南大高は、後半も岡田の配球などから右のMF三浦悠人、左の杉山の両ドリブラーが積極的に仕掛ける。

 また、松本が前を向いて運ぶなど3点目を狙いに来ていた。だが、神戸弘陵はCB今井凛太朗がカバーリングで健闘するなど阻止。「キック力とかハードワークが自分の強みなので、その強みを活かしてやっていければいい。好きな選手はデ・ブライネでサイドチェンジの質だったり、きょうは超えてしまったのでバチンとつけれるような選手になりたい」という梅原を中心に後ろから丁寧にボールを動かし続け、相手の運動量が低下した終盤、一気に試合をひっくり返した。

 梅原は神戸弘陵グラウンドを練習場として使用するエベイユFC神戸出身。「今年の代はバランスの取れた選手が多い。攻撃とか守備のバランスを活かしてテンポとかで崩していければいい」と語り、「グロイエンは優勝して、全国行って、全国でも自分たちのプレーができることを証明したい」と目標を掲げた。逆転勝利で弾みをつけたチームが上位争いを続け、17年の2位を超えて初優勝、そして全国でもやれることを証明する。

MF梅原良弥は正確なキックでビルドアップの中心になった

(取材・文 吉田太郎)

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