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[MOM4274]神戸弘陵FW池壱樹(1年)_きっかけは練習参加時の助言。守備から頑張り、決勝点

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後半37分、神戸弘陵高FW池壱樹(1年=JFAアカデミー福島出身、左)が決勝ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.30 関西 U-16 ~Groeien~G1第1節 阪南大高 2-4 神戸弘陵高 ダイセル播磨光都第2G]

 神戸弘陵高は、交代出場FW池壱樹(1年=JFAアカデミー福島出身)が逆転劇の主役となった。池は「(自分の特長は)ゴールの嗅覚があるところ。0-2で負けていたので、自分が点を取って勝つということだけを意識して入りました」と振り返る。ピッチに入ると、前線で守備から献身的な動き。粘り強くボールに絡み、ルーズボールを懸命に追いかけてCKに繋げたりした。

 同時にキレのある動きでゴールに迫っていた。チームは2点を奪い返して同点。そして37分、中盤から左サイドへ展開し、同じく交代出場のMF白男川鳳真がクロスへ持ち込む。すると、池は「相手の死角に入って」ゴール前へ飛び出し、右足ダイレクトで決勝ゴール。喜びを爆発させる池の下に神戸弘陵イレブンが駆け寄り、歓喜の輪ができた。

 チームは4-2で勝利。池は、中学時代に神戸弘陵で教わったという意識高く守備することをゴールに結びつけた。池は中学時代、神戸弘陵に練習参加。その際、谷純一監督から「守備をもっとやれば攻撃のチャンスも増えてくる」とアドバイスされたという。
 
 その言葉通りに守備をより頑張るように心がけると、自身のプレーが明らかに向上。中学3年時の全日本ユース(U-15)選手権大会(対柏U-15)でも自らのインターセプトから先制ゴールを決めている。高校でもその姿勢は変わらない。神戸弘陵の高田慧コーチも「ずっとマジメにコツコツと練習している」というFWが、「関西 U-16 ~Groeien~」開幕戦でヒーローになった。

 ただし、池は「結果的には点を取れて良かったけれど、もうちょっとチャンスはあったのに決め切れなかったですし、パスズレとかまだまだ上げていかないといけない」ときっぱり。そして、「もうすぐインターハイが始まるので、そこに絡んでいきたいという気持ちがありますし、グロイエンで優勝して全国大会に出て自分の名を全国に広げていきたい」。地道に努力を重ね、試合でチームのために走り、ゴールを決める。

(取材・文 吉田太郎)

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