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「気持ち込めて打ちました」。白鴎大足利は交代出場FW三田惹斗が優勝ゴール!:栃木

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後半17分、白鴎大足利高FW三田惹斗(2年=FC栃木出身)が決勝ゴール

[5.10 関東大会栃木県予選決勝 佐野日大高 0-1 白鴎大足利高 栃木グ]

 交代出場の俊足FWが優勝ゴールを決めた。白鴎大足利高は前半32分、前線で運動量多くプレーしていたFW田所徒和(2年)に代えて、FW三田惹斗(2年=FC栃木出身)を投入。ここまでの先発から決勝で“切り札”役を担った三田が、チームに歓喜をもたらした。

 後半17分、三田は右中間でFW高井継斗(3年)からのパスを受けると、前を向いて右足ミドル。「GKも前に出ていたので。ゴールも空いていたのでもう打つしか無いと思って、打ちました。(味方の)DFも全部ゼロで抑えてくれていたので、絶対に決めないと、と思いながら気持ち込めて打ちました」という一撃が、相手GKの頭上を越えてファーサイドのゴールネットに突き刺さった。

 三田は1回戦でもGKの頭越しのゴール。期待に応えたFWは、「途中からなので点を決めることしか頭になかったです。決まった瞬間、喜びしかなかったです。とても自分の中でも誇らしいゴールだと思います」と値千金の一撃を喜んだ。

 チームメートも認めるスピードとドリブルが特長。中学卒業前に腰椎分離症となり、高校進学後は2、3か月サッカーができなかったという。痛みが出ないように腹筋、背筋をつけながらカバー。そして、今年、県制覇へ導くゴールを決めた。

 交代出場したこの日は、落ち着いて判断しながら自分のスピード、キープ力を発揮。攻めどころの一つにもなっていた。試合終盤にサイドでもプレーしたFWは、守備力やパス精度の向上を自身に課している。

 自分のファインゴールによって、関東大会は各都県1位チームが参加するAグループに出場。「全力でやるしかないですね」という三田が大舞台でも貴重なゴールを決める。

(取材・文 吉田太郎)

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