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[MOM4284]青森山田FW米谷壮史(3年)_5戦6発!山田の「歴代でも一番」へ、得点重ねるエース

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後半32分、青森山田高FW米谷壮史(3年=青森山田中出身)が決勝ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.7 高円宮杯プレミアリーグEAST大宮U18 1-3 青森山田高 大宮アルディージャ練習場]

 開幕から5試合で6ゴール。青森山田高(青森)のFW米谷壮史(3年=青森山田中出身)が、また決めた。指揮官も認める得点嗅覚の持ち主が、プレミアリーグEASTの得点ランキング首位に立っている。

 強風雨の中で行われたアウェーゲーム。青森山田は後半立ち上がりに同点に追いついたが、相手の強力DF陣に攻撃を跳ね返されるなど、なかなか勝ち越すことができない。それでも37分、MF芝田玲(3年)が右サイドからライナー性のクロス。これを背番号11が正確なヘッドで左隅へ流し込んだ。

「自分はゴール前で仕事をするのが特長なので、そこで点を決められて良かったです。芝田が(クロスで足を)振り抜くと思っていなくて、ちょっと不意というか、ドキッとしたんですけれども(微笑)。巻いてクロスかなと思ったら速いボールが来たので反応でゴールの方向に当てたという感じです」と米谷。的確なポジショニングから正確なヘディングシュートを決めたストライカーを正木昌宣監督やチームメートも賞賛する。

 正木監督は「ゴールを取るポイントに必ずいるので。それは良い意味でサボったりしながらでも」と語り、CB山本虎主将(3年)も「今週の練習も(前節の)FC東京戦も全然ゴール前こだわれていなくて、今週の練習でも壮史が凄く正木さんに言われていた。(そこでこだわって取り組んでいたからこそ)壮史のところに来たと思いますし、壮史が決めた時はやっぱりチーム全員が嬉しいですし、チームのエースだと思っています」。“エース”が苦戦したゲームの決勝点を決めた。

 自分の武器を理解している。「日頃から正木監督にゴール前に入って、点を取るということを意識しろと言われているので、それは試合中も日々の練習から意識してやっています。そこで自分が点を取れているので、FWとして点を取るための武器かなと思っています」。今季は開幕戦で3ゴール。その後も着実に得点を積み重ねている。

 活躍を続け、青森山田の偉大な先輩たちのゴール数を超える可能性も十分にある。「結果としてEASTの得点1位として結果が出ているんですけれども、自分としては試合で1点取るだけじゃ満足したらダメだと思います。去年だったら(小湊)絆さんとか凄い個人の能力、スキルを持った選手がいる中で自分は飛び抜けた能力を持っているわけじゃないんですけれども、ゴールの感覚をもっと大事にして、歴代でも一番になれるように頑張っていきたいです」と誓った。

 青森山田所属の選手では、MF檀崎竜孔(現マザーウェル)が18年シーズンのプレミアリーグEASTで16得点で得点王に輝いている。守備でプレスバックすることや走ることは米谷の課題。もっと走ってチームのために貢献し、先輩たちに負けないくらいの得点力を発揮してまた白星へ導く。


(取材・文 吉田太郎)
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