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先輩のU-20代表守護神の存在も刺激。横浜FMユースGK福井大次郎「何年後かは絶対に…」

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横浜F・マリノスユースGK福井大次郎(3年=横浜F・マリノスジュニアユース出身)は無失点で勝点1獲得に貢献

[7.1 高円宮杯プレミアリーグEAST第10節 横浜FMユース 0-0 尚志高 保土ケ谷]

 U-19日本代表の主将を欠いた試合で0-0ドロー。横浜F・マリノスユースのゲーム主将を務めたGK福井大次郎(3年=横浜F・マリノスジュニアユース出身)は、「攻撃の課題はありましたけれども、守備面は相手も凄く良い選手ばかりだと思ったけれど、それを守り切れたのは自信になりましたし、(大黒柱のCB)畑野(優真)がいなくても守り切れることが証明できたと思います」と頷いた。

 前節の川崎F U-18戦は退場者を出し、0-4で敗戦。「10人になって守り切れなかったのは、チームの力だと思い知らされた」と福井は振り返る。4失点の反省からチームはこの一週間、意識高く球際、切り替えの部分をトレーニング。その成果を発揮して無失点で終えたが、福井は「(前節まで8位で)去年も一昨年もずっとリーグ上位に張っていたので、チームとしてもその責任というか、(上位へ)行かなければいけない。勝っていきたい」と勝ち切る力を求めていた。

 U-15日本代表候補歴を持つ福井は今季、リーグ戦10試合中9試合で先発フル出場。この日は後半にゴールへ迫られるシーンもあったが、決定打を打たせることなく無失点で試合を終えた。

「無失点というところは常に意識しているんですけれども、守り切れないところもある。前節も自分の力不足で失点している。シュートストップだけじゃなくて守備範囲のところやコーチングのところだったり、DFとのコミュニケーションのところだったりもあると思うので、そこをもうちょっとギアを上げないといけない」と向上させる必要性を口にする。

 先輩から刺激を受けている。横浜FMユースOBのGK木村凌也(日本大)が、U-20日本代表の守護神としてU-20ワールドカップ3試合でフル出場。日本の守護神として奮闘した。福井は2歳年上の先輩GKについて、「本当に良い先輩だと思いますし、本当に憧れて1年生の頃は過ごしていました。一緒にやっていて基礎技術は本当に高くて、止める・蹴るとかフィールドよりも上手いので、そこはいつも目標にしてやっていました」。最近も福井の姿を間近で見て、改めてそのレベルの高さを実感したという。

「今の時点では全ての部分で凌也君の方が上だと思っているので、自分も武器はありますけれども、そこの部分ですら通用しないと思っているので、凌也君よりも練習したり、上がっていくスピードを上げないと越せないと思っています」

 憧れだけで終えるつもりはない。「基礎の部分だったり、チームまとめる力だったり、トップの選手相手でも通用していたので凄いなと思いますけれども、憧れだけじゃくて、自分も追い越していかないといけないと思っているので、自分の2年先輩ですけれども何年後かは絶対に追い越したい」と力を込めた。

 攻撃面でのロングボールは一つの武器。この日は引き気味に戦う相手に対して発揮する機会がなかったが、ビルドアップを軸にチャンスがあれば一本のキックで局面を変えることを狙っている。課題というロングボールの処理を改善し、強みも発揮すること。そして、チームリーダーの一人は勝ち切ること、まとまりにもこだわり、プレミアリーグ、日本クラブユース選手権(U-18)大会で多くの白星と成長を重ねる。

(取材・文 吉田太郎)
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