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U-17新潟選抜がU-17W杯出場のニュージーランドを撃破!

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前半23分、U-17新潟選抜FW新納大吾(帝京長岡高)が先制ゴール

[9.14 国際ユースin新潟第1節 U-17ニュージーランド代表 1-2 U-17新潟選抜 新潟市陸上競技場]

 U-17新潟選抜が、U-17ワールドカップ出場国を撃破した。「第25回国際ユースサッカーin新潟」が14日に開幕し、地元のU-17新潟選抜はU-17ニュージーランド代表と対戦。FW新納大吾(帝京長岡高)とMF石山青空(新潟U-18)のゴールによって2-1で勝利した。

「ボールの奪いに行き方はみんなで共通理解して、攻撃は常に背後を狙おう、ゲームの中でみんなで問題を把握しながら解決してやって行こうということで入りました」と原伸洋監督。前半はその新潟選抜が、シュート数10-0と圧倒した。

 試合前は先発に身長180cm台の選手が8人も並んだニュージーランドのサイズ感に驚く部分もあったという。ゲーム主将のMF平澤諒珂(帝京長岡高)が「予想はしていたけれど、そこに全然対応できなくて、(引っ掛けてしまうなど)いつも通っていたパスが通らなかったりした」と首を振る。

 また立ち上がりは県代表としての緊張感もあったようだが、「最初の5分くらいでやれるな、と勢いよく試合に入れた。全員でやれるぞという気持ちになれた」と平澤が振り返ったように、立ち上がりに上手く試合に入った新潟選抜はミスが起きても走り、戦い、繰り返し攻め続けてリードを奪った。

 新潟選抜は右SB浅井隼大(帝京長岡高)が立ち上がりからアグレッシブな攻め上がり。落ち着いた繋ぎと狙いとするスペースへのスプリントで攻撃を牽引した。また、ボール奪取力を発揮していたMF吉竹勇人(帝京長岡高)の縦パスで抜け出した新納がシュートへ持ち込む。

 GKジョシュ・ブラウン(ウエスタン・サバーブ)から徹底して繋いでビルドアップするニュージーランドに対し、新潟選抜はファーストDFとサポートの動き、球際の強度を徹底。相手が攻め切る前にボールを奪う新潟選抜は23分、右スローインで吉竹がエンドライン際へ抜け出す。そしてクロスがゴール前の石山へ通り、最後は新納が左足でゴールへ流し込んだ。

 先制した新潟選抜はさらに28分、新納の抜け出しを起点に左中間の石山がMF山村朔冬(帝京長岡高)とワンツー。リターンを受けた石山がグラウンダーの右足シュートを左隅へ叩き込み、2-0とした。

 新潟選抜はその後も運動量豊富な平澤らが攻撃を組み立て、トップ下の石山がスルーパスを連発。決定機を作り出すが、MF阿部日夏太(開志学園JSC高)の右クロスから新納の放ったシュートがポストを叩くなど3点目を決め切ることができない。

 後半立ち上がりもチャンスを活かせなかった新潟選抜に対し、ニュージーランドは13分、左クロスをFWアダム・ワトソン(ストーク・シティ)が頭で決めて1点差とする。さらにMFガブリエル・スローン・ロドリゲス(ウェリントン・フェニックス)のスピードなど交代出場選手の個の力も活かして反撃。だが、新潟選抜はDF陣中心にゴール前で粘り強く守ると、終了間際に枠を捉えたシュートも189cmGK内山翔太(新潟U-18)がキャッチし、2-1で試合を終えた。

 新潟選抜の石山は「自分たちは相手よりも上手くないのは分かり切っているから、しっかり走って、戦って、球際というところは話して入った中で、球際とかしっかり行けて勝てたことが勝ちに繋がったかなと思っています」と説明する。

 チームの目標は3連勝、2014年大会以来となる優勝と成長だ。原監督は「勝つためが前提だと思うんですけれども、個人の課題、グループの課題、チームの課題をこの3日間にチャレンジして改善してできることを1つ2つ増やしたいと思います」と語り、平澤は「どんどん仕掛けていくことを心がけて、ベネズエラも、日本代表もチャレンジして行くことをメインに2勝していきたい」と誓った。16日はU-17ベネズエラ代表と対戦。再び強豪を破り、U-17日本代表との最終節に弾みをつける。

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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