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[プリンスリーグ関東1部]2発でリーグ単独首位の14得点。鹿島ユースを勢いづけたFW馬目隼乃介

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鹿島アントラーズユースFW馬目隼乃介(3年=鹿島アントラーズノルテジュニアユース出身)が2発。プリンスリーグ関東1部での得点数は単独首位の14得点に

[10.1 高円宮杯プリンスリーグ関東1部第14節 桐生一高 0-9 鹿島ユース 太田市運動公園陸上競技場]

 エースストライカーが、ゴールラッシュの口火を切った。前半38分、鹿島アントラーズユース(茨城)はFW馬目隼乃介(3年=鹿島アントラーズノルテジュニアユース出身)が先制ゴール。味方が粘って繋いでくれたボールを拾うと、「ファーストタッチが上手くいったので、(相手DFが)滑るところも見えたので落ち着いて切り返して冷静に決めることができました」と右足でゴールを破った。

 鹿島ユースはボールを支配し、相手の守りに圧力を掛けていた一方、やや攻めあぐねている状況。このゴールシーンも狭い局面で桐生一高DFが、必死にシュートコースを消そうとしていた。だが、「それが自分の仕事だと思っているので、チームが苦しい時に決めてなんぼだと思っているので、それは良かったかなと思います」という馬目は持ち味であるゴール前でのテクニックと得点感覚を発揮。相手の守りをこじ開けた。

 馬目は先制点の2分後にもFW大山幸路(3年)のシュートのこぼれ球に反応し、連続ゴール。今季のリーグ戦得点数を単独首位の14へ伸ばした。後半もDF背後への抜け出しやラストパスなどチャンスに絡む動き。3点目を挙げることはできなかったものの、「次、(2位・東京Vユースとの)大一番なので、そこで取れればと思います」と切り替えていた。

 鋭い動き出しに加え、ゴール前の技術、落ち着きのあるシュートも魅力。スピード、馬力も備えた注目FWは、対戦相手にとって怖い存在だ。「自分の中で相手にとって怖い選手になりたいと思っていて、上手い選手じゃなくて、『コイツ、やだな』と思われる選手になれれば良いかなと思っています」。参考になる存在が、目の前にいることも大きい。

 鹿島ユースの柳沢敦監督は、鹿島や日本代表などで活躍したストライカー。その現役時代と同じ13を背負う馬目は、「(柳沢監督からは)動き出しの話とかも教えてもらったりしてそこは刺激になっています。動き出しやコンビネーションの部分の係わり続ける動きだったり、そういうところも勉強になっています」。恩師からのアドバイスを参考にしながら、理想のモデルであるFWセルヒオ・アグエロのようなストライカーになることを目指している。

 鹿島ユースでのラストシーズンは、プリンスリーグ関東1部優勝とプレミアリーグ昇格が目標。その上で得点王の個人タイトルを目指していく。将来、上のステージで活躍する可能性は十分。そのためにより決定力を磨き、ゴールを連発しながら目標とする姿に近づく。 


(取材・文 吉田太郎)
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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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