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[プリンスリーグ関東1部]1年生から「チームを引っ張って行けるような選手に」。鹿島ユースの注目CB大川佑梧が堂々の動き

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鹿島アントラーズユースの1年生CB大川佑梧(1年=鹿島アントラーズジュニアユース出身)は堂々の動きで勝利に貢献

[10.1 高円宮杯プリンスリーグ関東1部第14節 桐生一高 0-9 鹿島ユース 太田市運動公園陸上競技場]

 1年生CBが堂々のプレーを見せた。鹿島アントラーズユース(茨城)は4月のプリンスリーグ関東1部第3節から先発に定着しているU-17日本代表候補DF大川佑梧(1年=鹿島アントラーズジュニアユース出身)が無失点勝利に貢献。また、「今日は調子良かった」と対角やDF背後への、質の高い左足キックも披露した。

 シンプルにビルドアップに係わりながら、得意とするロングキックにトライ。また、前へ出ての潰しやヘディングで強さを見せた。背後へのボールや相手のドリブルにも落ち着いて対応。隣で抜群の強さを示すU-17日本代表CB松本遥翔(2年)とともにほぼ決定打を打たせずに守り抜いた。

 U-16日本代表でキャプテンマークも巻く注目株。今年6月のインターナショナルドリームカップはU-16日本代表の優勝に貢献し、大会MVPにも選出されている。その大川は、半年間プレーした鹿島ユースでも「自信を持ってやれるようになってきた」という。

「厳しい練習をしながら、全員が声を出しながら、良い雰囲気でできているので、そこが良いと思います」という鹿島ユースのトレーニングで揉まれながら成長。自分の強みである縦パスやヘディング、体を張って守ることに自信を持ってチャレンジしている。

 毎日続けている筋力トレーニングの成果も徐々に出てきているようだ。「相手とぶつかった時に負けないというか、最近そこも強みになってきていたり、あとは球際のところとか少し勝てるようになってきたので、そこは少し変わったところかなと思います」。1年生ではあるものの、これから勝者のメンタリティや強さを受け継いでいかなければならない存在。本人も自覚し、「3年生から吸収しながら、周りの声を聞きながらやっています」

 そして、「1年生ですけれども、関係無しにチームを引っ張っていけるような選手にならないといけないと思うし、もっと声を出したり、自分がプレーで示していけることがもっとあると思うので、1年生から出ていることも責任があると思うので、そういうところも意識してやっていきたい」と誓った。

 1年目のシーズンの大目標は、“高校年代最高峰のリーグ戦”プレミアリーグ昇格だ。「まず、チームとしてプレミア昇格という絶対の目標があるので、そのために自分ができることを一つ一つやりながら、毎試合無失点で終えることだったり、体を張って守ること、守備の部分でチームにどれだけ貢献できるかが自分の役割だと思っているので、その中で左足のキックでアシストしたり、そこら辺は狙いながら頑張っていきたい」。現在、チームは2位・東京Vユースに勝点5差をつけて首位。「アントラーズらしいCB」「強いCB」になることも掲げる1年生CBが、先輩たちとともに白星を重ね、目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)
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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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