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「MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16」鹿島学園は全国決勝でMF松本金太朗、MF西川大翔の両MFも活躍。それぞれ10番に相応しい選手、突き抜けた選手へ

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鹿島学園高はMF松本金太朗(1年=大阪市ジュネッスFC出身、右)とMF西川大翔(1年=セレッソ大阪西U-15出身)も決勝で活躍

[12.18 MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16決勝 鹿島学園高 2-1 大津高 時之栖うさぎ島G]

 鹿島学園高がMIZUNO CHAMPIONSHIP U-16初優勝。各選手が攻守にハードワークや判断力の高さなどを見せる中、決勝ではMF松本金太朗(1年=大阪市ジュネッスFC出身)とMF西川大翔(1年=セレッソ大阪西U-15出身)の両MFの活躍も光った。

 松本はチームの全2ゴールをいずれもスルーパスで演出。特に前半はその鋭いドリブルと球際の攻防、切り替えの速い仕掛けが印象的だった。一方の西川は前半26分に見事なインターセプトで先制点の起点に。齋藤弘貴コーチもシーズンを通しての安定感の高いプレーを評価していた。

 松本は「この1年間、ずっとこの優勝するっていうことをみんな目標にして、それを胸にやってきたんで、しっかり優勝しきれたっていうのはまず嬉しい」と喜び、西川も「自分たちは国体行ってない中で、(茨城県選抜が)日本一取れたというのをバネにやってきて、ここで日本一になれたのがとても嬉しい」と微笑んだ。

 全国上位との戦いでも鹿島学園の中盤は力を発揮。その中で学んだこともある。西川は「攻撃では自分のゴールで勝たせるっていうのを意識していて、守備では自分で守ったりしてっていうのを意識していったけれど、それができてたところもあったけど、できないとこもあったんで、課題だと思いました」と口にする。

 また、「(自分のプレーは)安定はしてたんですけど、その安定だけじゃ、このままじゃ成長を感じられない。 安定だけじゃなくて、もっと周りより飛び抜けた選手になりたいと思ってます」と意気込んだ。C大阪U-18へ昇格できなかったことをエネルギーにしてきたボランチは、より突き抜けた選手になることを目指す。

 一方、トップ下で攻撃の中心となった松本も、「(大会当初は不調で)結果も全然残せなかったんですけど、準決勝から点も取れたり、決勝もアシストできたりした。結果は残せたかなと思ったんで、ここからもっと責任感あるプレーしないといけないなと思います」と引き締める。

 そして、「10番をつけさせてもらっているからには、しっかりチームのみんなにも俺が10番で良かったって思ってもらえるようなプレーをしないといけないし、 誰が見ても『やっぱこの人上手いな』とか思ってもらえるようになりたいです」とより高いレベルのプレーヤー、10番に相応しい選手になることを掲げた。

 齋藤コーチは、優勝メンバーや他の1年生たちがAチームに食い込むことを期待。「もちろん2年生も頑張ってるので、そこでまた切磋琢磨してもらえたら嬉しいなと思います」。全国決勝で存在感を示した2人も先輩やライバルたちとの競争を勝ち抜き、ポジションを勝ち取る。

MF松本金太朗は決勝で2得点を演出

MF西川大翔は先制点の起点となるインターセプトも

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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