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[MOM4417]鹿島学園MF西川大翔(1年)_明秀日立戦のPK失敗が糧に。「自分が勝たせる」思いを表現し、攻守両面で活躍

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鹿島学園高のMF西川大翔(1年=セレッソ大阪西U-15出身)は攻守両面で貢献度の高い働き

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.10 関東ROOKIE LEAGUEプレーオフ1回戦 鹿島学園高 3-2 駒澤大高 時之栖うさぎ島G]

 前日にトップチームのプリンスリーグ関東1部(対桐生一高)で交代出場。試合後、群馬県の試合会場から静岡県の宿舎に到着した時には深夜になっていたという。だが、鹿島学園高(茨城)のMF西川大翔(1年=セレッソ大阪西U-15出身)は、U-16全国大会出場を懸けたプレーオフ1回戦で先発出場して攻守に奮闘。チームの2回戦進出に大きく貢献した。

 ボランチが本職だが、この日はトップ下で出場。「ボールをたくさん要求して、自分がゲーム作ることを意識してサイドに散らしたり、自分で運んだりしてゲームを作って支配しようと思いました」。精力的な動きでボールに係わり、厚みのある攻撃の中心になっていた。

 その一方、コーチ陣は西川の守備面での貢献度の高さを評価する。駒澤大高(東京)の両SHに突破力があったことから、カバーリングを意識。「(2-2になってからは)失点したらアカンので失点しないように、1対1の球際は絶対に負けないように、気持ち全面に出して守れたので良かった」。90分間走り、身体を張ったことが、劇的なゴールに結びついた。

 西川は「関東ROOKIE LEAGUE」Bリーグでリーグ5位タイの5得点、同2位タイの3アシスト。ドリブル、パス、シュート、守備でも活躍するMFは特別な思いを持って、成長を目指している。

 鹿島学園は6月のインターハイ茨城県予選準々決勝で明秀日立高と対戦。西川は2-2で突入したPK戦で3番目のキッカーを務めたが、外してしまい、チームは3-4で敗れた。その後、明秀日立は勝ち上がり、インターハイで日本一に。「自分が3年生の夏とか終わらせてしまったので、冬は絶対に取る気持ちで1年だから遠慮するんじゃなくて自分からどんどん前に出て勝たせていきたいです」。これまで以上に「自分が鹿島学園を勝たせる」という気持ちを持って日々に取り組んでいる。

「みんなが悪くても自分がチームを勝たせるくらい。あと大会MVPを今回(関東ROOKIE LEAGUEで)取れていないですけれど、全国とかMVP取れるように、自分が勝たせるという気持ちでやりたい」。鳥栖U-18からバイエルンへ移籍したU-20日本代表MF福井太智が憧れの存在。「超えられるように」日々成長を目指し、U-16の全国大会(MIZUNO CHAMPIONSHI)や選手権で夏の分も活躍する。

(取材・文 吉田太郎)
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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