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[鹿児島ユース(U-17)フェスティバル]プリンス昇格の熊本国府、攻撃的左SB新屋颯波が「存在感出せるように」の言葉通りの動き

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熊本国府高DF{新屋颯波}}(2年)は左サイドで存在感のある動き

[12.24 鹿児島ユース(U-17)フェスティバル 修徳高 1-2 熊本国府高 鹿児島実高G]

 熊本の強豪、熊本国府高は今月17日のプリンスリーグ九州参入戦で神村学園高セカンドに勝利。来季からのプリンスリーグ九州2部初昇格を決めている。その勝利を経験したメンバーも残す新チームは24日、「第2回鹿児島ユース(U-17)サッカーフェスティバル」初戦で修徳高(東京)と戦った。

 押し込まれる時間帯もあったが、ポジショニングを意識しながら長短のパスを繋いで攻撃。前半18分に俊足MF岩崎禱真(2年)のラストパスをMF内田尚良(2年)が体ごとゴールへ押し込み、先制点を挙げる。さらに21分にはFW鎌田竜輔(2年)が鮮やかに決めて2-0。後半もMF坂井一心(2年)やMF古川慎恩(2年)がボールに係わり続け、岩崎、MF福田倖大(2年)の両翼の突破力を活用してゴールへ迫った。

 特に存在感を放っていたのが左SB新屋颯波(2年)だ。チーム屈指のスピードを持つSBは、SHから再コンバート。ビルドアップで積極的にボランチをサポートしたほか、スピードに乗ったドリブル、前線を追い越す動きも見せてゴール前に侵入する回数を増やしていた。

 1点差とされた試合終盤には、相手のカウンター攻撃を一人でストップ。攻守に堂々とした動きを見せたGK竹馬奈玖(2年)や他のDF陣とともに守備面でも勝利に貢献した。チームは後半、古川や鎌田のシュートがポストを叩くなどチャンスを活かせなかったものの、最後は我慢強く勝利。その熊本国府の新屋が、自分の特長や課題、「24年シーズンの目標」などについて語った。

●熊本国府DF{新屋颯波}}(2年)
―修徳戦の感想を教えて下さい。
「前半で2点入って、後半は守備の時間も長くて、1点取られて、ちょっと厳しい展開だったんですけど、しっかり守って勝てて良かったです」

―個人のパフォーマンスについては?
「ちょっと前半、周りが見えてなくて、相手に捕まってる時間があったんですけど、後半修正して立ち位置などを工夫して、相手に捕まらないようにして攻撃に繋げられました」

―色々な局面に現れていたけれど、どのようなことを意識してプレーしていた?
「元々、SHの選手で、自分が。新チームになって、SBをやって、攻撃的SBってことで、新チームでやっていきたいんですけど、攻撃メインで上がっています。(また、)国府が1ボラなので、SBが中に入ったり」

―後半は相手のカウンター1発で止めてみたりとか、良い守備もあった。
「1年の頃、SBをしていて、守備も上手くはないんですけど(やれる)」

―見て欲しいところは?
「足元で来た時のビルドドアップとかです」

―身体能力も高そうだが。
「沖縄出身なんで(微笑)。足、速いと思います。体(の強さ)はそうでもないです」

―今年1年間、どういうシーズンでしたか?
「チームとしては、プリンス上がれたのはほんとにとっても良かったんですけど、選手権ベスト4で負けちゃって。総体、大津に負けたのでそのリベンジしたかったんですけど、熊(本)商に負けちゃって。選手権は悔しい結果で終わったんすけど、プリンスは上がれて今年に繋げられたんで、個人的にも今年プリンスでやれるってことは良い経験になると思います」

―24年はどのような1年に。
「国府のメンツ自体も今、先発全員2年で結構良い感じなんで。まだ新チーム始まって1週間ぐらいしか経ってないですけど、良い感じにできてきてるんで、新人戦まず取って、総体、選手権ってやっていけたら。あと、プリンスも残留じゃなくて、昇格を目指して頑張っていきたいです」

―なぜ沖縄から熊本に。
「お兄ちゃんが国府でその繋がりで紹介してもらって、それで来ました」

―憧れは?
「三笘(薫)選手です」

―今後どんな選手になっていきたいですか?
「個人的には(今年Aチームでプレーしていた)SHしたいんですけど……。みんな上手いんすけど、その中でも存在感出せるように頑張っていきたい」

―将来の目標を教えて下さい。
「もちろんプロサッカー選手目指して、大学にも呼ばれるようになったらいい」

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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