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[鹿児島ユース(U-17)フェスティバル]鹿児島城西はプレミア初陣への準備を開始。MF柳真正「昇格組だからってビビらず、どんどん自分たちの良さを」

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左足キックを特長とする鹿児島城西高MF柳真正

[12.24 鹿児島ユース(U-17)フェスティバル 福岡大若葉高 1-2 鹿児島城西高 半端ない人工芝サッカー場]

 プレミアリーグ初陣への準備をスタートしている。鹿児島城西高は今月8日と10日のプレミアリーグプレーオフを勝ち抜き、“U-18年代最高峰のリーグ戦”プレミアリーグ初昇格。その新チームは24日、「第2回鹿児島ユース(U-17)サッカーフェスティバル」初戦で福岡大若葉高(福岡)と対戦し、2-1で勝利した。

 鹿児島城西はU-16日本代表のFW大石脩斗(1年)や怪我の癒えたMF中村玲音(2年)、プレミアリーグプレーオフにも出場していたCB當眞竜雅(2年)らが先発。試合序盤、大石が圧倒的な個の力を発揮して先制点を奪うと、さらに大石の奪い返しからFW白坂行規(2年)が追加点を挙げた。

 また、サイドやDF背後への左足パスを特長とするMF柳真正(2年)が落ち着いてゲームメーク。右SB福留大和(2年)の攻め上がりなども活かし、ゴール前のシーンを作り出していた。集中した守備を見せた一方、試合終盤にCKを直接決められて失点。勝ったものの、試合の締め方に課題が出てしまった。

 新田祐輔監督はプレミアリーグへ向けて「まず、守備。個人戦術を上げないといけない」と指摘する。強力な陣容だった3年生チームで主軸を張る選手はいなかったが、先輩たちとのトレーニングの中でレベルアップすることができている。ここから「第2回鹿児島ユース(U-17)サッカーフェスティバル」や九州連覇のかかる新人戦で守備力などを磨く。中心選手の一人として期待のかかる柳が自身の特長や課題、「24年シーズンの目標」などについて語った。

●鹿児島城西MF柳真正(2年)
―試合の感想について。
「自分たちは前線に強い選手が多いので。大石脩斗もいいるし、前半は良い試合ができていて、2-0で勝ってたんですけど、 後半になってくると、いつも最後の締めが悪くて、さっきみたいに失点しちゃう。最後の終わり方とかをしっかり意識して明日もやりたい」

―自身のパフォーマンスについては?
「今日は試合が久々だったので、動きはちょっといつもよりか悪かったんですけど、落ち着いてプレーできてたんで良かったです」

―できたことは。
「自分の得意なのが展開なんで、もらってサイドに振ってというところは結構できました」

―もっとどういうことがしたかった?
「自分、いつも新田先生に『守備の強度が低い』って言われているんで、中盤やるんだったらもっと潰さないと。(これからの試合では、)もっと上手い選手が出てくるので、守備の強度を頑張って上げたいです」

―来年はプレミアが相手。強度は意識高くやってるのかな。
「3年生がプレミア上げてくれたんで、みんなモチベーション高くやってきています」

―23年シーズン、個人としてはどうだった?
「去年は最初の頃は試合出れていたんですけど、やっぱ怪我してから自分のモチベーションが下がっちゃったんで、今年は1年間通して怪我しない体作って、自分の目標のプロとかのためにプレミアでもっとできるようにやっていきたい」

―改めて、自分の見て欲しいところはどういうところ?
「左足のロングボールとか背後へのパスが特長なんで、左足を見て欲しいです」

―新チームでどんな存在に。
「やっぱまだキャプテンも決まってないんで。2年生全員で中心になって、その中でも存在感を出せるような選手になりたいです」

―プレミア昇格が決まって、正直どう思った?
「今までの自分たちの感じだとヤバいなと思って。プレミアまであと3か月ぐらいで、しっかりその中で新人戦とか色んな大会があるんで、そこで強度を上げて頑張りたいです」

―やれる手応えは。
「いや、まだこういう試合でしっかりもっと圧勝しないと。プレミアはもっと強い」

―プレミアリーグ開幕までに公式戦もある。
「新人戦も九州新人も連覇狙えるんで、そこでも連覇して、サニックス(カップ)に出て、ユースとかいろんな強豪チームでやって、自分たちの力を知りたいです」

―個人的にこの24年シーズンはどうしたい?
「今年はしっかり、攻撃にも守備にも絡んで、自分の好きなサッカー選手が アーセナルのウーデゴールなんで、ウーデゴール選手のように左足で散らして、シュートも決めれるように頑張っていきたい」

―プレミアは残留だけじゃなくて上も狙っていく。
「初戦が大事だと思うんで、相手は強いと思うんですけど、昇格組だからってビビらずどんどん自分たちの良さを出して頑張りたいです」

―自分たちも成長するチャンス。
「失点が多くなってくると、やっぱ選手権とかでも勝てなくなってしまう。失点をしっかり少なくして、守備を堅くして、その中で(鹿児島城西には)1点決める選手がいっぱいいるんで、勝っていきたいです」

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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