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[鹿児島ユース(U-17)フェスティバル]四国学院大香川西FW玉田滉喜が2G1A。プリンス四国14発の点取り屋は目標実現へ「僕は絶対にブレない」

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後半、四国学院大香川西高FW玉田滉喜が直接FKでこの日2点目のゴール

[12.24 鹿児島ユース(U-17)フェスティバル 高川学園高 4-3 四国学院大香川西高 半端ない人工芝サッカー場]

 ブレイク候補のストライカーが、「第2回鹿児島ユース(U-17)サッカーフェスティバル」初戦で結果を残した。四国学院大香川西高(香川)は24日、高川学園高(山口)と対戦。3-4で敗れたが、FW玉田滉喜(2年)がCKからのヘッドと直接FKで2度同点ゴールを決めた。

 この日、香川西はフットサルで県トレに選ばれている181cmGK阿久津凱利(2年)や期待のサイドアタッカーMF佐藤ルーク(1年)が不在。チームは経験値の浅さも出て4失点で敗れた。

 前半押し込まれてセットプレーから失点。だが、MF大坪侑燎(1年)のCKから玉田が決めると、さらに玉田のアシストからFW日野友葉(2年)が決めて逆転する。再び逆転されたものの、玉田の抜け出しやMF森川海人(2年)とMF内山凛人(2年)の両翼の突破力を活かした攻撃で反撃。玉田の直接FK弾で追いついた。

 4点目のチャンスを活かせずに敗れたが、今後への経験に。特に、昨年のプリンスリーグ四国で14得点を叩き出している玉田は、強豪校相手に力を発揮した。昨年はリーグ前期に2桁ゴールを挙げるも、マークの厳しくなった後期は得点数が減少。ただし、大浦恭敬総監督は「戦力分析されるのは分かっていた。そういう経験ができて良かったと思いますよ」と前向きだ。

 今年、技術力の高い選手が多いチームの中で、指揮官は彼がボールを引き出すためにより考えながらプレーすることを期待。50m走5秒台というスピードを含めてまだまだ伸びしろのありそうな玉田が自身の特長や課題、「24年シーズンの目標」などについて語った。

●四国学院大香川西FW玉田滉喜(2年)
―今日の試合の感想を。
「自分なりのパフォーマンスは良かったなと思うんですけど、やっぱりチームとしては全然ダメだったんで、もっと守備の場面で奪ってカウンターっていうのは僕らはメインになっているので、球際とか、攻守の切り替えをもっとやっていきたい」

―個人としては、どういうところを出せた?
「背後の抜け出しとか、落ちてキープとか、あと今日の2点みたいなシュート。その部分では良かったけれど、まだやっぱり決め切れるシーンが1、2回あったので、もっと1本1本こだわっていきたい」

―2点を振り返って下さい。
「(CKからの1点目は)普段ずっと練習でしているファーからニアへ走ってゴールというのは得意なので。2点目は(直接)FKだったんですけれども、FKは毎日練習しているんで練習の成果が出て良かったです」

―去年の経験があるからか、余裕があるように見えたけれど。
「やっぱり3年生になるので、年々進化していかないと何の意味もないので。(大浦恭敬)監督さんと(コーチの大浦)翔さんとか色々教わっているんで。まだ2年生終わったばっかりというのをもっとプラスに捉えて、あと1年頑張っていきたいです」

―去年は後半戦にマークが凄く厳しい中で、ちょっと点数伸びなかったけれど、そこで学べたことはある?
「前期はやっぱり僕はまだ全然、知られていなかったので。その分、後期はマーク厳しかったけれど、そんなん言い訳にできない。後期にマーク厳しなるってのは絶対分かっていたので、そういう詰めの甘さを学んだので来年はもっとやっていきたいです」

―駆け引きなど成長させられたのかな。
「普段、翔コーチから相手の目線から隠れて、相手の目線に入ると同じ景色になるのでと。逆に自分が相手の背後から相手の景色を見て反対取るっていう動きはずっと教わっているんで、そういう部分は最近良くなってきたと思います」

―自分の見て欲しいところは?
「僕は身体系が得意なんで、(50m走5秒台の)スピードとか決定力、あとジャンプ力です」

―23年は点取るFWが現れたっていう印象だったけれど、中学校はどこでプレーを?
「兵庫県の街クラブです。SCクリヴォーネという1学年8人くらいの小さいところで。(香川西に来たのは)先輩の誘いもあったんですけど、色々高校調べる中で自分の持ち味出せる高校がどこかというと、ここだったので」

―香川西で鍛えられた。
「やっぱり(試合などで)耐えるメンタルとかは、全然ここに来る前とちゃいます」

―逆に課題はどういうところ?
「守備のハメ方とか。逆に自分がGKから取ってゴール決めるぐらいの勢いがないともっと上でやっていけないと思うので、もっと。攻撃は良くなってきたので、もっと守備を完璧にできたらと思っています」

―今日も一つ引っ掛けたシーンがあった。
「あれをもっと増やせたら」

―憧れのFWは?
「僕は最初、幼少期はクリスティアーノ・ロナウド選手だったんですけど、そろそろ変えないといけないと思って最近だとムバッペ選手とか。日本人で言ったら古橋亨梧選手とか前田大然選手から抜け出しとか学んでいるんですけど、最近目指してるのはレヴァンドフスキ選手です」

―今後もっと注目されるかなと思うけど、どういう1年間にしたい。
「一昨年選手権行って、去年は出れなくて(色々なことを)得られなかった。その2つを見てきたので、今年は全員が自分からもっと発信して高め合っていかないと絶対強くなれない。選手権負けて、新チームが早くできたことをもっとプラスに捉えて、また1年間全員で高みを目指したい」

―将来については?
「将来はプロサッカー選手で日本代表、日本初のバロンドール取るっていうのが僕の目標なんで。おっきいって言われるかもしれないですけど、そこを目指している以上、僕は絶対にブレないので。その夢はちっちゃい頃からありました」

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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