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[鹿児島ユース(U-17)フェスティバル]創部4年で九州大会出場、24年は全国出場に挑戦。福岡大若葉の186cmGK森惺舞は意識、日常から「改善していきたい」

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福岡大若葉高GK森惺舞(2年)が186cmの高さを活かしてハイボールをキャッチ

[12.24 鹿児島ユース(U-17)フェスティバル 福岡大若葉高 1-2 鹿児島城西高 半端ない人工芝サッカー場]

 24年もまた、階段を上る。福岡の新鋭、福岡大若葉高が24日、「第2回鹿児島ユース(U-17)サッカーフェスティバル」初戦で鹿児島城西高(鹿児島)と戦い、1-2で敗れた。

 福大若葉は昨年の福岡県新人戦で伝統校の東海大福岡高と筑陽学園高、そして選手権出場校である飯塚高も破って準優勝。創部4年目で九州新人大会に初出場した。激戦区・福岡で台頭を続ける福大若葉は11月の選手権予選でも4強。新チームは初の福岡制覇を狙っている。

 来季プレミアリーグへ昇格する鹿児島城西との一戦は、序盤に相手のU-16日本代表FW大石脩斗(1年)の個の力に屈して2失点。だが、その後は立て直して強敵に対抗してみせた。今年は、杉山公一監督の信頼厚い注目10番MF森部絢(2年)や、点取り屋のFW川上礼偉(2年)、190cmCB浦津太樹(2年)と180cmCB重松怜音(1年)の両DF、186cmGK森惺舞(2年)ら実力派や可能性を秘めた選手の名が並ぶ。足下で勝負できる選手も多く、目指している「賢守速巧」をより表現できるチームになりそうだ。

 この日は交代出場のMF遠藤伊吹(1年)が突破力を発揮。左SB遠藤慎斗(1年)の直接CKによる1点に終わって敗れたが、この「第2回鹿児島ユース(U-17)サッカーフェスティバル」から、歴史を塗り替えるチームを構築していく。鹿児島城西戦でハイボールの強さなどを発揮した森が、自身の特長や課題、「24年シーズンの目標」などについて語った。

●福岡大若葉GK森惺舞(2年)
―試合の感想について教えて下さい。
「チームとしては、入りが良くなかったことが負けた原因の1つではあるかなと思ってます。あとは、決定力がなくて、チャンスを決め切れなくて。サッカーは相手より多く点取ったら勝てるんで、 攻撃の方が大事でもあるかなっていう感じでした」

―今年の若葉はどういうチーム?
「今年は去年と違って、みんなで繋いでゴールを目指すっていう感じで、守ってカウンターというよりも、自分たちが主導権を握るサッカーを目指します」

―今日は表現できた?
「入りの部分とかは、繋ぐという部分でいつも通りのことができなかったし、上手くいった部分もあれば、上手くいってない部分も多く見られたかなって感じです」

―自身のパフォーマンスについては?
「自分のパフォーマンスは、悪くはなかったけれど、2失点というところをもっと改善できたんじゃないかなっていう風に思います」

―自分の特長はどの部分?
「自分の特長は、シュートストップの部分ですね。他はクロスに対してアタックできることとかも特長ではあると思います」

―逆に課題は?
「自分の課題はコーチングと、経験よりも思考の部分の課題と、あとはビルドアップとかのキック、パスのスピード、精度。シュートストップも得意ではあるけれど、こぼしてしまったり、プレーが安定しないっていう課題もあるかなと思います」

―次の1年はどういうことを成し遂げたい?
「やはり優勝はしたいです。そのためにチーム一丸となってやっていく必要はあると思うんで、まだ意識の低い部分とか、そういうところから改善していきたいなと思ってます」

―優勝するためには、日常をもっともっと。
「まだ甘さがあります」

―福岡は混戦になってきている。
「昔と違ってベスト8ぐらいから、もうどのチームも強くなってくるんで、やっぱり個人技も大事だと思うし、チーム戦術とかも大事になってくるかなと」

―去年のチームから受け継ぐ部分もある。
「去年は守ってカウンターっていうところが上手くハマってたんで、守備で個人で負けないっていうところは今年も大事にしていきたいなとは思ってるけれど、まだ今年は守備ができないって感じで、課題は多いように感じます」

―憧れのGKは?
「憧れのGKは、自分はシュートストップが好きなんで、そのシュートストップが上手かったクルトワ、デ・ヘアとかはやっぱりリスペクトしてします」

―将来については?
「将来はプロにはなりたいと思っていて。(下位リーグだと収入が厳しいかもしれないが)サッカー好きなんで、 全力でやりたいと思ってます)

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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