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「地方の中堅校とかでも…」。札幌大谷の2年生MF笹修大がU-17高校選抜候補合宿でアピール

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札幌大谷高MF笹修大(2年=札幌大谷中出身)はU-17日本高校選抜候補合宿で持ち味を発揮

[1.22 練習試合 U-17日本高校選抜候補 1-4 東京国際大]

 チーム史上初の高校選抜入りへアピールした。札幌大谷高(北海道)MF笹修大(2年=札幌大谷中出身)は、チームでの全国大会出場がまだないものの、評価されてU-17日本高校選抜候補選出。22年国体少年男子の部でU-16北海道選抜の27年ぶりとなる準決勝進出に貢献し、札幌へ練習参加した経験も持つMFがU-17日本高校選抜選考合宿(20~23日)で特長を発揮した。

 初日の紅白戦は「自分でめっちゃ刈り取ったり、めちゃめちゃアピールできていた」。プロで活躍できる体作りを目指して徹底的に肉体強化してきたボランチは、大学生相手の練習試合でもボールを奪う力やパスをさばく力を発揮していた。

 22日の日本体育大戦は疲れで「身体が動かなかったです」と首を振る。そのため、CBからボールを引き出す動きが不足。1タッチの縦パスから割って入っていく動きも持ち味だが、その回数を増やすこともできなかった。

 それでも、全国の高体連のタレントたちの中でもやれるという手応えを感じている。「選抜の合宿が始まる前では、結構、もうバチバチにやってやるぞって気持ちで、もう絶対オレならやれると思っていました。(札幌大谷のチームメートなど)みんなからも後押ししてもらって、来て、実際入ってみても全然通用しないことはないですし、僕のストロングもどんどん出せてるんで、そういう部分をもっと出していきたい」と語った。

 高卒でのプロ入りを本気で目指している笹にとって、このU-17日本高校選抜での活動は重要だ。日体大戦後には「この41人の中で絶対残って、次のステージに繋げたいって気持ちはもうめちゃめちゃあって。そういう意味で、同じボランチもめっちゃ上手いですけど、5人のメンバーとかにも絶対負けれないって気持ちで、明日(合宿最終日)はもっとアピールして、次に繋げたい」と誓っていた。

 プロになる、という気持ちでは誰にも負けない。「高卒でプロ目指してるって、一番思ってると思うんで、そういう意味では、こういう見てもらえるところでアピールしないと。ほんとに、ここのステージだけじゃなくて、もっと上のステージでやりたいと思ってるんで、前も言いましたけれど『満足しない』っていうか、ずっとひたむきに努力して、ほんと『地方の中堅校とかでも、こういうところ来れるんだよ』っていうのを自分としても見せたいなって思うのはあります」。大学生や高校選抜の選手のプレーを見て学んだことも今後に活かす。
 
「やっぱり、プレーの質のとこで1個のパスをズラさないとか、パススピードをもっとこだわるとか、強度の部分は結構自分も通用できてるんで、ほんと足元の技術、サポートの質とかですね」。選考合宿最終日の日本高校選抜候補戦では右SBとして対人の強さや高さを発揮。より質の部分にこだわりながら進化し、目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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