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タレントたちもドリブル称賛の日本高校選抜MF北藤朔(神戸弘陵)。憧れの場所で「一番、インパクトを残せるように」

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注目アタッカー、MF北藤朔(神戸弘陵高3年)

 夢の舞台で「一番、インパクトを残せるようにしたい」。日本高校選抜が13日、FUJIFILM SUPER CUP 2024 「NEXT GENERATION MATCH」(2月17日、国立)へ向けて合宿をスタートした。MF北藤朔(神戸弘陵高3年)は、憧れの国立競技場で大活躍する意気込みだ。

 北藤は神戸弘陵の10番を背負って第102回全国高校サッカー選手権に出場し、ベスト16進出に貢献。仙台育英高との初戦で2得点をマークしたほか、前橋育英高、神村学園高というプレミアリーグ勢との戦いでも得意のドリブル突破、正確なラストパスなど印象的な動きを見せた。

 大会後、日本高校選抜候補に選出された北藤は選考合宿でアピール。細かなタッチのドリブル、加速力で大学生やU-17日本高校選抜候補の守りを攻略し、アシストも記録した。合宿後は「正直、(23名のメンバー入りは)ギリやと思った」という手応え。それでも、評価を得て日本高校選抜入りを果たした。

「嬉しいですね。やっぱりアタッキングゾーンでボール持ったら、自分、仕掛けることがホンマに味方からしても『絶対、仕掛けて欲しい』と思うだろうし、相手からしてもそれは嫌やと思うんで、それは徹底してやろうかなと思ってます」。その北藤は兵庫県の代表という思いで日本高校選抜の活動に臨んでいる。

「弘陵で1回、(現在、アメリカで活躍中の)沖吉大夢君が一回入ったけれど、最初の選考会で落ちてっていうのは聞いてて。自分の中では、(チームメートの)馬場(悠平)とか、佐波(昂大)とかも選ばれるかなとは思ってたんですけど選ばれなかったんで、その分、ホンマに、弘陵っていうか、兵庫背負って頑張りたいなとは思っています」

 日本高校選抜でインパクトを残す可能性は十分にある。U-17日本高校選抜候補に対するアンケートで、強豪・神村学園高のMF大成健人(2年)とFW日高元(1年)が、「半端ない」と思った選手として北藤の名を挙げていた。「絶対もっと周りに凄いやついると思うんで。純粋にめっちゃ嬉しかったですね、その記事見た時は」と北藤は微笑む。

 また、合宿をスタートした日本高校選抜の選手からも彼のドリブルを称賛する声があるほど。周りは年代別日本代表経験者などタレントばかりだが、北藤は自分の武器を日本高校選抜で発揮して勝利に貢献し、欧州遠征メンバー18名に残ることを目指す。

「一番、インパクト残して、誰が見ても『選ばれるやろ』という立ち位置に。そういう選手になりたいなと思います」

 まずは憧れの場所で輝く。日本高校選抜は「NEXT GENERATION MATCH」でJ1王者、ヴィッセル神戸のアカデミーチームであるヴィッセル神戸U-18と対戦。試合会場は憧れの国立競技場だ。北藤は「(国立でプレーすることは)夢なんで。もう国立で一番、インパクト残せるようにしていきたい」。選手権での活躍、高校選抜の評価など自信を増しているアタッカーが、相手DFを翻弄し、ゴールを決める。

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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