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ポテンシャル大の191cm守護神。U-16日本代表GK松浦迅ビエラ(浜松開誠館中)が高校、代表チームでの活躍を誓う

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U-16静岡県選抜のGK松浦迅ビエラ(浜松開誠館中)はU-16日本代表にも選出されている注目守護神

[3.3 ヤングサッカーフェスティバル U-16静岡県選抜 3-1 U-16東京都選抜 草薙陸]

 GKを始めて2年強でU-15日本代表に選出され、今年もU-16日本代表入り。GK松浦迅ビエラ(浜松開誠館中)は、身長191cmのサイズとスピードも備えた大器だ。3日にはU-16静岡県選抜のGKとして、静岡県ヤングサッカーフェスティバルU-16男子の部に後半開始から出場。松浦は鋭い飛び出しなど守備範囲広く守っていたほか、飛距離十分のキックを見せていた。

 キックはインパクトの音から違うほど。「風があったのと、後半勝ってたってのもあって、自分的には繋ぐって意識よりも前にどんどん蹴って、それでセカンドボールを拾わせるみたいな感じで考えながらやっていました」。被シュート2本のうちの1本を決められて失点。だが、直後に味方が勝ち越し点を決めた後は、危なげなくリードを守り抜いた。

 ゴール前で存在感。やはり、長身を活かしたプレーは魅力だ。「1対1の部分だったら、自分の身体の大きさを活かして止めれたり。クロスボールとかももっと出た方がいいかなと思っています。やっぱり身長が武器なんで、それを最大限に活かしていきたい」。伸びしろは大きい。

 松浦は小学生時代、CBとしてプレー。中学進学時、フィールドプレーヤーとして磐田の育成組織のテストを受けたところ、「ジュビロの人に、キーパーやってみない?って言われて」GK転向を考えるようになったという。

 磐田のテストは通過できなかったものの、「中学からGKやろうかなと思って。その時に開誠館から声を掛けてもらって」浜松開誠館中(静岡)へ進学。3年間で身長は20cm近く伸びて190cm超え。昨年8月にEAFF U15男子選手権を戦うU-15日本代表に初選出されると、今年2月にはU-16日本代表のポルトガル遠征メンバーに選ばれた。

 ここまで順調に成長してきたが、現在は危機感を感じているようだ。「(ポルトガルで)結構失点が多くて、あまり良いパフォーマンスができなくて、結構悔いが残っています。海外の選手って足が速くて、自分の足元の技術でパスが出せなかったり、そういうところがあった。結構、海外の選手と差を感じたので、もっとレベルアップしたいなと思います」。跳躍力など筋力はまだまだこれから。焦りすぎることなく、一つ一つ力を積み上げていく。

 進学する浜松開誠館高には静岡県選抜の実力派GK戸塚陸(2年)らがいるが、15歳のGKはチームの守護神の座も、年代別日本代表の守護神の座も貪欲に狙っていく。「開誠館はプリンスリーグがあるんで、プリンスリーグで出て結果残して、もう一回代表呼ばれて活躍して、将来ワールドカップとかそういうところを目指していきたい。(先輩の壁は厚いが、)常に狙った状態で、いつでも出れる準備をして、しっかりスタメンも取りたいなと思ってるし、先輩だから譲るとかそういう気持ちは無しで、どんどん試合に出ていきたいと思っています」と力を込めた。

 目標とする選手の一人が、日本代表GKシュミット・ダニエル。「自分と似てる体格の人が好きで。日本だったらシュミット・ダニエル選手とか。GKを始めた時期とか遅くて、身長も大きいんで、ポジショニングとか、構えとか真似させてもらったりしています」。身長はまだ成長中。可能性大の大型GKが悔しい経験も糧とし、一つ一つ壁を乗り越えていく。

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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