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MF川合徳孟(磐田U-18)は判断の速さと技術力を駆使。1試合1試合を大事に、追い上げる

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U-17静岡県ユース選抜の10番、キャプテンマークを託されたMF川合徳孟(磐田U-18/2年=磐田U-15出身)

[3.3 ヤングサッカーフェスティバル U-17静岡県ユース選抜 1-2 U-17日本高校選抜 草薙陸]

 U-17静岡県ユース選抜の10番を背負った名手が、ここから追い上げていく。MF川合徳孟(磐田U-18/2年=磐田U-15出身)はキャプテンマークを巻いて先発出場。12月に足の小指を負傷し、復帰明けで前半限定のプレーだったが、U-17静岡県ユース選抜の攻撃の中心になっていた。

 序盤はややロングボールが増えてしまい、連係ミスも出て失点。だが、10番は磐田U-18のチームメートでもあるMF森力介(磐田U-18/2年)やMF矢田龍之介(清水ユース/2年)とともにグラウンダーのパスを繫いで主導権を握り返す。

 その中で川合は、高い位置でボールを引き出し、素早く味方にパス。また、鋭いターンで前を向いてボールを運んだ。そして、相手が寄せ切る前に正確なパスを繋ぐなど、相手に捕まることなくプレー。「フリーだったので。自分もターンして運んだりとか、凄い意識してできたんで、攻撃のところは凄く良かったかなと思います」と振り返る。

 ただし、「もう少し欲言ったら、もう少しボールを受けて、攻撃にも守備にも係わりたかったですけど、そこはちょっと課題かなと思います」。昨年、磐田U-18は苦しいシーズンに。その中で話し合い、後期は守備を改善させた。取り組んだことはこの日も発揮。川合にとって前向きな内容だったものの、課題を挙げることも忘れなかった。

 24年シーズンに向けて、川合は「チームの勝利が一番ですけど、その中で自分がしっかり自分のストロングポイントを出すことや、アピールするところっていうのは、1試合1試合大事にしていかないといけない。そういう1試合1試合が進路に大事になってくると思うんで、しっかり意識して1試合1試合に臨みたいです」と力を込める。

 昨年末の負傷によって、今年はトップチームのキャンプに参加することができなかった。「年始め、キャンプに行けなかったのは凄くデカいんで、これから頑張って追い上げないといけない。出れる機会があったら、しっかりそこでもアピールして、トップでできるっていうのをアピールしたい」。昨年は週中のルヴァン杯前にトップチームの練習に帯同。4月の横浜FM戦に16歳1か月16日で出場し、クラブ史上最年少出場記録を更新した。今年も貪欲にトップチームでの出場を目指していく。

「(トップでは)速い判断っていうのが凄く求められるんで。自分は身体が小さいですし、潰されるっていうのがちょっと怖いんで。自分の中でも速い判断で運ぶところだったり、簡単にパスをつけて自分でもう1回受けてとか、そういう頭使ってしっかり試合に臨まないとトップでもやれないんです。そういったところはトップで必要になるかなと思います」

 その判断の速さや精度は強みでもある部分。この日はまだ復帰直後だったが、意識していることを表現できた部分も多かった。磐田U-18では「もっと声出して、チームを引っ張っていけたら」。一戦一戦を大事に。新主将のCB渥美慶大(2年)や森らとともに磐田U-18を引っ張り、個人としても常に活躍をする。



(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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