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[新人戦]まず守備から取り組み、勝つことで自信に。選手権16強の広島国際学院がPK戦で西京に勝利

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広島国際学院高がPK戦で勝利。中国大会ベスト8進出

[3.15 中国高校新人大会1回戦 西京高 1-1(PK7-8)広島国際学院高 広域補助]

 新生・広島国際学院にとって自信となる1勝だ。15日、第16回中国高等学校サッカー新人大会(広島)1回戦が行われ、選手権16強の広島国際学院高(広島3)は西京高(山口1)と対戦。1-1で突入したPK戦を8-7で制し、玉野光南高(岡山3)との準々決勝へ進出した。

 広島国際学院は、昨年度のインターハイで全国大会初出場。選手権も初出場を果たすと、開幕戦で早稲田実高(東京)に2-0で勝った。続く2回戦でも、優勝候補の静岡学園高(静岡)にPK戦で勝利。新主将の右SB上野陽光(2年)は「(先輩たちの姿は)格好良かったですし、自分も目立ってみたいと思ったし、なので、今年もいけるように頑張りたい」と意気込む。

 ただし、昨年の主力は全て3年生。2年生は登録メンバーにこそ入っていたものの、ピッチに立つことはできていない。下級生の経験面はまだまだ。選手権の影響で1月に新チームがスタートしたという経験も今年が初めてだ。

 それでも、コーチ陣も3年生の活躍を見た1、2年生の目の色が変わっていることを実感。ただし、始動当初はまだまだ受け身な部分が多かったという。谷崎監督は「みんな見てるよって。どういう立ち振る舞いするんだろうかなとか多分見てるよって。君たち出てないけど、選手権出たチームだって言われるんだよ」などの言葉を掛けて、自発的に動くことを求めた。

 そして、「一生懸命守ること」(谷崎元樹監督)からチームは取り組んだ。県新人戦は不格好でも勝つことにこだわって4強入りし、中国大会への出場権利を獲得した。指揮官は「自信になったと思います」と頷く。選手たちも成長を実感する広島国際学院が中国大会でも1勝を果たした。

 この日は、立ち上がりに山口王者・西京のMF藤山望主将(2年)に先制点を奪われる厳しいスタート。前半は思うような戦いをすることができなかった。クロスまで持ち込んでいたものの、西京の181cmGK鬼武空真(2年)は守備範囲が広く、高さを活かしたキャッチングも安定。またCB松岡大輝(2年)らDF陣の厚い守りをなかなか攻略することができない。

「今年は名前に負けない」(二木大志監督)という西京は、県新人戦決勝で高川学園高を破って11年ぶりの優勝。二木監督が「苦しい時に頑張れるチーム」と評する西京は、ゴール前まで持ち込まれても粘り、10番のゲームメーカーMF岩永拓也(2年)や推進力のある藤山、182cmFW渡邊颯太(1年)らが攻め返して見せる。

 それでも、広島国際学院は後半、谷崎監督の指示でグラウンダーのクロスを意識。すると13分には、FW山本まさお(2年)の左クロスを10番FW中石圭亮(2年)が1タッチで合わせて同点に追いついた。FW中光碧(2年)がキープ力と鋭い抜け出しでチャンスメーク。2点目を奪うことはできなかったが、徹底してきた守備は崩れなかった。

 上野は「守備は凄い強化されたと思います。(新チームのトレーニングは)ほとんど守備で。ボールの移動中に寄せるってことをずっと言われていました」。プレッシング、スライドを徹底してきた成果を発揮。2点目を許さず、1-1のまま70分間を終えた。

 PK戦で広島国際医学院は1人目が失敗したものの、相手の3人目をGK平岡侑樹(1年)が右への跳躍でストップする。その後、互いに決め続けて迎えた9人目、広島国際学院FW村上颯太(1年)が決めたのに対し、西京のシュートが外れて決着。広島国際学院は控え選手たちの応援に応え、前回大会に続く8強入りを果たした。

 主将の上野は、「凄い自信になります。去年と同じ舞台に立てる。凄い楽しみですし、凄く自信になりました」と微笑む。そして、「去年を超えるって言ったら難しいと思うんですけど、超えれるような。目標が高いですけど。その目標に向かえるように。しっかりみんなで頑張っていきたい」と意気込んだ。攻撃面の構築などこれから。厳しい試合を重ねながら成長し、先輩たちに近づく。

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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