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[J-VILLAGE CUP U-18] U-17日本高校選抜は万能型MF宮地陸翔(京都橘)が先制ゴール。SH挑戦で結果

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前半23分、U-17日本高校選抜MF宮地陸翔(京都橘高/2年)が先制ゴール

[3.17 J-VILLAGE CUP U-18 U-17日本高校選抜 1-3 川崎F U-18 Jヴィレッジ全天候型練習場]

 新たなポジションで結果を残した。前半23分、U-17日本高校選抜は左SH宮地陸翔(京都橘高/2年)が先制ゴール。FW久保原心優(市立船橋高/2年)が右サイドのスペースへ抜け出すと、呼応するように左サイドからゴール前へ走り込む。そして、久保原のラストパスをニアで合わせて決め切った。

「(久保原)心優がサイドまで流れてくれたんで、ゴール前に誰もいないってのも思ったし、あそこで相手も結構ボールウォッチャーになったところだったんで、その前のところに信じて走り込んだって感じです」。京都橘では主にボランチ、FWを務めてきた宮地が京都橘の“鉄則”通りにニアまで走り切って貴重なゴールを決めた。

 その宮地は、守備面でもプレスバックを徹底。「(SHの経験がなく、)守備は全然自分はどうしたらいいか分からなくて、SBの(岡崎)礼暉が結構コーチングとかボランチのところも言ってくれたんで、それをこなすって感じでした」。それでも、運動量は宮地の特長。精力的な守備で奪い返しに貢献していた。

 宮地は181cmの長身で万能性も備えたプレーヤー。今回、SHを務めたことについて、「何でもできる方が監督としてもやっぱり使いやすいと思うんで、どこのポジションでも言われたらこなしていけるような選手になっていきたい」と頷く。そして、「やっぱり自分は走ることはまだ他の人よりもできると思ってるんで、その体力的なところは、自分は他の人よりも走ることができていたと思います」。SHとしての自分の強みを実感。一方で、SHとしては突破力が不足していることを課題に挙げていた。

 今年、京都橘ではボランチとしてプレー。高校選抜のボランチを務めるMF大谷湊斗(昌平高/2年)やMF嶋本悠大(大津高/2年)から刺激を受けたという。「ゲームメイクのところ、試合読む力であったり、やっぱり高校選抜の選手の方ができてるところがあるんで、ボールの扱いだったり、そういうのを身につけていかないといけない。(また)自分のところとかもやっぱ取り切るってのがみんなできてるんで、自分の力で取り切るところを学んでいきたい」と語った。

 昨年に続くU-17日本高校選抜での活動。自分の課題を持ち帰り、成長に繋げる。「自分的にはプロの方にも行きたいんですけど、今のままではまだ全然足りないところがある。今回の活動もチームを抜けて来させてもらってるんで、今回の経験を吸収して、チームに持ち帰って、自分としても、チームとしても成長していけたら」。今冬は高校進学後、初となる選手権出場。また、全国舞台に立ち、活躍できるように力を磨く。

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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