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[J-VILLAGE CUP U-18]重責担う川崎F U-18MF矢越幹都。10番に「合ったプレーをしないといけない」

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川崎フロンターレU-18の新10番、MF矢越幹都(2年=川崎フロンターレU-15出身)

[3.18 J-VILLAGE CUP U-18決勝 川崎F U-18 2-2(PK6-5)前橋育英高 Jヴィレッジスタジアム]

「フロンターレユースの10番は、偉大な人たちが本当に多かったんで、それをもらえたっていうからはそれに合ったプレーをしないといけないと思っています」

 代々、U-18年代トップクラスの名手が受け継ぎ、ゴールと白星をもたらしてきた川崎フロンターレU-18の10番。今年はその重責をMF矢越幹都(2年=川崎フロンターレU-15出身)が担う。

 矢越は昨年、川崎Fのボランチのポジションを獲得。プレミアリーグEASTでは、アウェーの柏U-18戦で2ゴールを記録し、同じくアウェーの市立船橋高戦でも先制点を叩き出している。今回のJ-VILLAGE CUP U-18でもU-17日本高校選抜戦で同点ヘッド。ゲームメークをしながら、ミドルレンジからのラストパスを通すなど、試合を決定づけるような力も備えている。

 その矢越とMF八田秀斗(2年)のダブルボランチは、新生・川崎F U-18の“心臓”だ。長橋康弘監督は決勝での彼らのプレーについて、「(連戦の影響で疲労が出ていたが)彼らはもっともっと実はできる選手でして。その辺のところは多分、本人たちが『もっとできたら』『悔しいな』って思いを持って神奈川に帰ることになると思うんですけれど、その辺は先に繋げていけたらいいと思います」と指摘する。

 彼らに対する評価は高い。「基本的にこのJ-VILLAGE CUPの戦い全部を見てですね、ゲームを作る部分、チームにテンポを与える部分っていうところを意識しながらやってくれたっていうことと、あとはやっぱりフロンターレのボランチっていうのは、ゲームをコントロールしなきゃいけないっていうところに関して、彼らがしっかりとビルドアップのところでも周りに発信しながらゲームをコントロールしていこうっていう姿勢が見られたので、非常にこの先頼もしいなという風に思ってます」と期待していた。

 矢越は今年の目標について、「プレミアリーグ優勝、ファイナル優勝して、クラブユースも優勝っていうところです」と掲げる。そして、「自分はボランチで組み立てとかに加わることも多いんですけど、ゴール前に顔出して、みんなとうまく繋がりながら、自分のところにボールが来た時に最後のシュートの技術を磨いていきたいなと思っています。個人としては、プレミアリーグでは5ゴール5アシストを目標にして、結果を残していけるボランチになりたいなと思っています」と意気込んだ。10番に相応しい活躍をして、川崎F U-18をタイトルへ導く。

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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