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[大学選手権]怪物が3発デビュー、関西学院大が広島修道大を突き離す

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[12.15 大学選手権1回戦 関西学院大4-1広島修道大 BMWス]

 第62回大学選手権の1回戦が15日に行われた。BMWスタジアムの第2試合で関西学院大(関西3)が広島修道大(中国1)を4-1で下し、2回戦に駒を進めた。18日に行われる次戦は早稲田大と対戦する。

 今季関西リーグで24得点を挙げて得点王に輝いた噂の怪物が、いきなり本領を発揮した。関西学院大は前半19分、右サイドを縦に突破したMF泉宗太郎(3年=桐蔭学園高)のクロスがゴール前でルーズになると、待ち構えたFW呉屋大翔(2年=流通経済大柏高)のところにこぼれる。呉屋は打点の高いヘッドで押し込み、幸先よく先制点を奪う。

 前半24分に広島修道大FW有下遼(4年=市立沼田高)に同点弾を喫した関学大だが、28分、今度は左サイドからの崩しを見せると、MF小林成豪(2年=神戸U-18)がクロス。これを呉屋が今度は左足で蹴り込み、すぐさまリードを奪った。

 その後試合はこう着してしまったが、後半38分、右サイドでボールを受けた途中出場の1年生MF森俊介(1年=東山高)が中に切り込みながらシュート。「ボール持ったら仕掛けて、ゴールに向かうプレーを意識していました」。横を見ればハットトリックのかかった先輩がいたが、森にはゴールしか見えていなかった。

 しかし怪物はさすがだった。呉屋は終了間際の44分、MF浅香健太郎(3年=広島ユース)のクロスを頭で合わせてハットトリックを達成。インカレデビュー戦を華々しく飾った。

 ただ4-1という結果ながら、成山一郎監督は「苦しみました」とため息交じりにポツリ。実際、後半早々には同点弾を奪われそうな場面もあり、試合運びとしては褒められたものではなかった。「緊張があったというよりもかかり過ぎたという印象です。きょうは先手を取られ続けていた。もう一回ビデオ見て反省したい」とさらなる奮起を促した。

 その次戦は早稲田大が相手となる。毎年早関定期戦で戦う相手とあって監督も「僕よりも選手のほうが良く知っていると思います」。東西のライバル対決を制し、関学大が初の頂点へと突き進む。

(取材・文 児玉幸洋)

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