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[PSM]大宮が湘南に3点差をつけて勝利

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[2.16 PSM 大宮4-1湘南 NACK]

 Jリーグは16日にプレシーズンマッチを行い、大宮アルディージャはホームで湘南ベルマーレと対戦した。前半10分にMF青木拓矢のゴールで先制した大宮は、その後も3得点を挙げて4点差で前半を折り返す。後半は風上に立った湘南が押し込み1点を返したが、2点目を挙げることはできなかった。このまま試合は4-1で大宮の勝利で終わっている。

 新加入選手に注目の集まるプレシーズンマッチ。大宮はDF河本裕之が抜けた最終ラインに、新加入のDF今井智基とDF高橋祥平の2選手を起用した。また、ベンチにも新戦力のDF福田俊介、FW富山貴光が入っている。一方の湘南はGK安藤駿介、DF宇佐美宏和、FW武富孝介、FW梶川諒太の4選手が先発。MF荒掘謙次もベンチ入りした。

 大宮は4-4-2の布陣。最終ラインには、今井、高橋、片岡洋介、下平巧。中盤の底には青木拓矢と金澤慎、右に渡邉大剛、左にチョ・ヨンチョル、2トップに長谷川悠とノヴァコヴィッチが入っている。湘南は3-4-2-1の布陣。最終ラインに右から宇佐美、大野和成、島村毅。右WBに古林将太、左WBに高山薫。ボランチにハン・グギョンと永木亮太。2シャドーに梶川諒太と武富、CFをキリノが務めている。

 序盤から湘南がボールを保持する。一人ひとりの出足が良く、ルーズボールを回収してリズムをつかむ。前半6分にはゴール前で細かくパスをつなぎ、MF古林将太のパスからFW梶川諒太が右サイドを抜け出して中に折り返したが、ボールはDFにクリアーされた。

 湘南に押し込まれる展開の続いた大宮だが、きっちりと最初のチャンスをモノにする。前半10分、敵陣にボールを運ぶと青木がFW長谷川悠からリターンパスを受けて、PA内で右足を振り抜く。これがゴールに突き刺さり、大宮が1点を先制した。この得点で流れをつかんだ大宮は、同19分にも青木のパスから斜めに走ったMFチョ・ヨンチョルがFWノヴァコヴィッチにパス。ノヴァコヴィッチがボールをコントロールできなかった、スピードに乗った攻撃を見せた。

 さらに23分にはスローインを受けたノヴァコヴィッチがダイレクトで長谷川に流すと、PA内で相手DFに倒されPKを獲得。これをノヴァコヴィッチがゴール右に決めて、大宮が2-0とリードを広げた。25分にもキャプテンマークを巻く青木を起点にした攻撃を見せた大宮、直後の26分には湘南GK安藤駿介のミスから長谷川が決定機を得たが、無人のゴールにボールを飛ばせなかった。

 前半38分に大宮は湘南DFにバックパスをさせると、GKのキックを中盤で回収。そこから見事な攻撃を見せる。MF金澤慎が右サイドのMF渡邉大剛にパス。PA内でボールをキープした渡邉がフォローに来たDF今井智基にパス。今井のクロスをノヴァコヴィッチがヘッドで決めた。42分にも大宮はノヴァコヴィッチが青木からのロングボールで抜け出して、PKを獲得。これを長谷川に譲ると、長谷川がきっちりと決めて4-0と前半のうちに試合を決定づけた。

 後半のキックオフ前に大宮は渡邉と金澤を下げてMF鈴木規郎とMFカルリーニョスを起用。湘南もDF島村毅に代えて、DF鎌田翔雅をピッチに送り出している。ハーフタイムに「これが現在の立ち位置だ。ここから何点取れるかやってみろ!!」という曺貴裁監督の檄を受けた湘南は、後半にアグレッシブさを取り戻す。10分には高い位置でボールを奪った梶川からMF高山薫にパスが出てシュート。しかし、ボールは右に外れて行った。

 大宮も14分、長谷川のキープからチョ・ヨンチョルがシュート。しかし、GK安藤に防がれた。ここで大宮はFW富山貴光を起用。さらにチョ・ヨンチョルとMF上田康太を交代している。湘南も19分にハン・グギョンと武富を下げてFW岩上祐三とFWエジバウドをピッチに送り出した。21分には岩上が思い切りよくミドルシュートを放ったが、枠を左に外れて行った。22分にはGK安藤からの縦パスを受けたキリノがPA内までボールを持ち込みシュート。しかし、DFに当たったボールは枠を外れた。

 24分には右サイドからのクロスを大宮DFがクリアー。これを拾ったエジバウドがシュートしたが、これも左に外れて得点できない。25分に湘南はさらに2人を交代する。古林とキリノに代えてMF荒掘謙次とFW大槻周平を投入した。この交代が奏功する。交代直後のプレーで荒掘が右サイドからスピードのあるボールをゴールに蹴り込み、湘南が1点を返した。その後も湘南は大宮を押し込み、同32分には梶川がこぼれ球を拾ってシュートしたが、ゴール前に戻ったDFに弾き返された。

 湘南は同35分に大野に代えてDF亀川諒史を起用した。大宮も37分にノヴァコヴィッチに代えて、MF橋本早十を起用、ピッチ上の大宮の選手は6人が左利きとなった。同41分には荒掘が右サイドを突破。ゴール前にクロスを入れると左の高山が合わせたが、シュートをふかしてしまい、決定機を生かせなかった。

 後半44分には大宮は片岡に代えてDF福田俊介を起用した。このまま得点は動かずに試合は終了。練習試合で3勝1分けと無敗だった大宮は、このプレシーズンマッチでも結果を残している。
(取材・文 河合拓)
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