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鳥栖が豊田2発など4発勝利で5位浮上、G大阪は6戦ぶり黒星

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[9.1 J1第24節 鳥栖4-1G大阪 ベアスタ]

 2戦連続無得点で2戦勝ちなし(1分1敗)の7位サガン鳥栖はホームで15位ガンバ大阪と対戦し、4-1で快勝した。前半2分にMF藤田直之の直接FKで先制点を奪うと、FW豊田陽平が2点を加える活躍。1点を返されたが終了間際にはDF小林久晃がダメ押しの4点目。4発勝利で3戦ぶりの勝ち点3を手に入れると、一気に5位へ浮上を果たした。一方、連勝中でここ2戦12得点と驚異の攻撃力をみせていたG大阪だったが、4失点敗戦。6戦ぶりの黒星を喫したが、他の下位チームも取りこぼしたため、順位は変わらず15位のままとなっている。

 早くに試合は動いた。キックオフからわずか12秒。味方がロングボールを頭で落とし、こぼれに反応した豊田がボールキープ。競り合いでG大阪の選手にファウルがあったとして、鳥栖がFKを獲得した。ゴールまで約30mの距離から藤田が右足で蹴り込んだボールはゴールネット左へ吸い込まれた。前半2分に鳥栖が先制に成功した。

 幸先よくリードを奪った鳥栖は前半終了間際にも追加点。前半ロスタイム1分、DF丹羽竜平の右クロスをファーサイドのMF金民友が頭で折り返すと、最後はゴール正面でフリーの豊田が頭で叩き込んだ。豊田の今季9点目で2-0に突き放し、前半を折り返した。

 一方のG大阪は1点が遠い。前節ではハットトリックの活躍をみせていたFWレアンドロが3日前の練習中に左足太ももを負傷。助っ人FWの不在が響いた。日本代表MF遠藤保仁が果敢にミドルシュートを狙うも枠外。2戦連発のDF今野泰幸、3戦連発中のFW佐藤晃大の攻撃も実らず。零封されたままに前半を終えた。

 後半に入っても流れを変えることはできない。すると後半開始7分に鳥栖がダメ押しの3点目。豊田のヘディングシュートはDFに阻まれるが、敵陣内でボールを奪い返してのショートカウンター。左サイドへ抜け出した金のクロスをニアサイドのFW池田圭が身体を張って横パス。ゴール正面でMF早坂良太が必死に粘ると、走り込んできた豊田が右足シュート。豊田の今季10点目、2ケタに乗せるゴールで試合を決定づけた。

 零封負けを防ぎたいG大阪は後半16分から立て続けに選手交代。倉田と二川に代わって、前節で復帰後初ゴールも決めたMF家長昭博とMF横谷繁をピッチへ送る。同26分にはFWパウリーニョに代えて、FW阿部浩之が出場した。すると後半29分にようやくゴールが生まれる。遠藤の右CKをファーサイドの家長が頭で落とす。丹羽にクリアされるも、こぼれを拾った明神がPA右から一閃。グラウンダー気味のボールはゴール右へ吸い込まれた。今節が通算450試合目の出場となるベテランMFの一撃で1点を返した。

 このゴールを反撃の狼煙にしたいG大阪だったが、それは叶わず。終了間際の44分に鳥栖が4点目。藤田の右CKから飛び込んできた小林がゴール正面からヘディングシュートを叩き込んだ。そのまま4-1で試合は終了。鳥栖が4発勝利で勝ち点3を上乗せすると、5位に浮上を果たした。

 試合後、2得点を挙げた豊田は「もっともっと点を取って、チームに貢献しないといけない」とキッパリ。ホームでの勝利に「こういった雰囲気でホームではサッカーがやりやすい。こういうのが僕たちを勝たせてくれていると思う」と話すと微笑んだ。

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