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工藤が1G1Aの活躍、内容でも圧倒した柏がリーグ戦6試合ぶり勝利

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[9.15 J1第25節 柏 3-1 札幌 柏]

 今季のJ1も残り10試合となった。柏サッカー場では8位の柏レイソルと最下位コンサドーレ札幌の対戦が行われ、柏が3-1で勝利した。柏のリーグ戦勝利は7月28日のG大阪戦以来6戦ぶり。順位も2つ上げて6位に浮上した。対する札幌はこれでリーグ戦4連敗。天皇杯も含めると公式戦5連敗となってしまった。

 最終的なシュート数(23-9)を見ても分かるとおり、柏が一方的に攻めた試合だった。先制点は前半9分、MFジョルジ・ワグネルからパスを受けたFW工藤壮人が絶妙なスルーパスを通す。走りこんだMF大谷秀和が落ち着いて流し込んだ。大谷のJ1でのゴールは09年11月8日の清水戦(5-0)以来、約3年ぶりの得点となった。

 追加点は前半39分。またもジョルジ・ワグネルが今度は左サイドに展開。オーバーラップしたDF橋本和がクロスボールを入れると、走りこんだ工藤が右足アウトでダイレクトで流し込み、リードを広げた。

 ペースは変わらないまま後半に突入したが、柏は攻めあぐねる。逆に札幌に得点を許す展開に。後半ロスタイムにFW田中順也がダメ押し点を奪い、結果的には3-1での勝利となったが、内容的には圧倒していただけに、決めきれなかった印象も残った試合となった。

 対する札幌は相手のシュートがポストを叩くなど、運も味方に付け反撃の機会をうかがった。すると後半36分、DF河合竜二のロングフィードから前線でFW上原慎也がDF増嶋竜也に競り勝ってゴール前に流す。これをスライディングで合わせたFW榊翔太が執念で押し込んだ。ルーキー榊にとっては念願のJ1初ゴールとなった。途中出場のFW2人で1点差に追いついた。

 だが札幌はこの1点を返すのが精いっぱい。残り9試合で残留圏内の15位大宮との勝ち点差は17となった。次節の相手はその大宮となる。何としても勝ち点差を詰めて、残留への希望を繋ぎたい。

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