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2位仙台が首位との勝ち点差を「3」に縮める、G大阪は17位転落

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[10.6 J1第28節 仙台2-1G大阪 ユアスタ]

 2位ベガルタ仙台はホームで16位ガンバ大阪に2-1で競り勝ち、2試合ぶりの勝ち点3を獲得した。この日、首位・広島が引き分けたため、勝ち点差は「5」から「3」に縮まった。一方のG大阪は4試合ぶりの黒星。神戸と引き分けて勝ち点1を上積みした新潟に抜かれ、17位に後退した。

 DF鎌田次郎が出場停止の仙台は代わってDF渡辺広大が7試合ぶりに先発。立ち上がりはアウェーのG大阪に攻め込まれる時間帯もあったが、徐々に落ち着きを見せ始め、攻勢に出る。前半25分、MF角田誠の折り返しからFW赤嶺真吾が右足で狙うもGKがキャッチ。同28分にはMF梁勇基の左CKに角田がヘディングで合わせたが、GKの好セーブに阻まれた。

 前半のシュート数は仙台の7本に対し、G大阪は1本。仙台が試合のペースを握り続けたが、最後の精度を欠き、スコアレスのまま後半に折り返した。均衡が破れたのは後半31分。相手のクリアボールをMF富田晋伍がヘディングで前線に弾き返すと、ゴールを空けて飛び出してきたGK藤ヶ谷陽介がキャッチし切れず、ボールをこぼしてしまう。こぼれ球を赤嶺が拾って梁につなぎ、梁が落ち着いて右足で無人のゴールに流し込んだ。

 相手のミスを突いて先制点を奪った仙台は勢い付く。後半37分には左サイドの高い位置でキープした梁からオーバーラップしてきたDF朴柱成につなぎ、朴のクロスに途中出場のFW中原貴之が飛び込んだ。豪快なダイビングヘッドで追加点。2-0とリードを広げた。

 J1残留のため、これ以上勝ち点を落とせないG大阪も必死の反撃に出る。後半45分、MF遠藤保仁の右CKからDF今野泰幸がヘディングシュート。GKが弾いたボールを途中出場のFWパウリーニョが右足で押し込み、1点を返した。終盤は同点ゴールを目指したG大阪が猛攻を仕掛けるが、仙台守備陣も最後のところで体を張って跳ね返し、2-1で逃げ切り勝ち。6月16日の札幌戦(4-1)以来、今季2得点目が決勝点となった中原は「いいボールが来たときに決められてよかった」と笑顔を見せると、残り6試合での逆転優勝へ「とにかく全勝する気持ちで、1試合1試合戦っていきたい」と意気込んでいた。

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