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「無事に進級できました」J1初参戦の鳥栖、残留決定!

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[11.7 J1第31節 鳥栖3-2磐田 佐賀]

 J1第31節の8位・サガン鳥栖対10位・ジュビロ磐田戦は、FW豊田陽平の2ゴールなどによってホームの鳥栖が3-2で勝利した。

 試合後の佐賀県総合運動場陸上競技場のスタンドには「無事に進級できました」という横断幕が掲げられていた。J1初参戦の鳥栖が3試合を残して残留決定。来季、J1で2年目のシーズンを迎えることを決めた。

 試合は前半41分に鳥栖が先制する。左FKのこぼれ球を中央で拾った豊田が左足シュート。これはDFに阻まれたが、左中間のDFキム・クナンが右足でフワリと浮かすと、ボールは逆サイドのゴールネットへと吸い込まれた。

 前半、相手をシュート1本に抑えた鳥栖は後半14分、DF丹羽竜平の展開から、PA内左サイドで粘ったMF野田隆之介が中央へと折り返す。これを豊田が左足ダイレクトで押し込んで2-0とした。さらに19分、磐田のバックパスを敵陣でインターセプトした豊田が独走。「落ち着きが出たと思う。冷静に決められた」というエースFWは、GKとの1対1を制して右足でこの日2点目のゴールを流し込んだ。

 この後、5バックにして守りを固めた鳥栖だが、磐田の猛反撃にあう。磐田は32分、左サイドからMF山田大記の放った左足シュートが、DFに当たってゴールへ吸い込まれるラッキーな追撃ゴール。さらに44分には、山田がスペースへと出したラストパスに走りこんだFW金園英学がGKをかわしてゴールへとねじ込む。

 2度の右足第五中足骨によって今シーズンの大半を欠場した金園の今季初ゴールで1点差。5分間のアディショナルタイムで同点を目指した磐田は49分、DF駒野友一の右クロスを中央でフリーの金園が頭で合わせた。だが、この決定的な一撃を鳥栖GK赤星拓がビッグセーブ。磐田の猛攻をかわした鳥栖が今季12勝目を挙げた。

 赤星は「1年間やってきて残留が決まった。きょうだけじゃなくて開幕から積み重ねた結果なので嬉しく思います」。この日浮上した7位、さらに上位への進出が期待される残り3試合へ向けて、守護神は「上も見えてきているので、リーグ全体を盛り上げられるようにまだまだ頑張りたい」と誓っていた。

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