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徳島から横浜FCに新加入のDF西嶋「勝ちたかった」

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[3.10 J2第2節 横浜FC2-2徳島 ニッパ球]

 試合終了のホイッスルを聞き、悔しさがフツフツと沸いてきた。「試合が終わってみれば、勝ち点3を取らないといけないゲームだったなという印象はありますね。セットプレーと後半の良い時間に点を取れたので、勝ち点3を取って終わらせたかった」と、古巣との対戦を終えた横浜FCのDF西嶋弘之は唇を噛んだ。

 開始7分、DF野上結貴のゴールで先制した横浜FCは、前半のうちに追い付かれたが、後半8分にもMF寺田紳一が得点を決め、再びリードした。しかし、このリードも守り抜くことができず、2013シーズンのホーム初戦を2-2の引き分けで終えた。後半に決められた同点ゴールの場面だけでなく、その前の時間帯から全体が間延びしたことを西嶋は反省する。

「90分間、コンパクトにやろうと試合前から話していたのですが、向こうのペースになったときに間延びして、ルーズボール、セカンドボールを相手に拾われました。あそこで耐えられたら、またこっちのペースになったと思いますが、1点取られてしまったので、そこは次への課題だと思います。相手のペースになったとき、いかに早く自分たちのペースに引き戻すかが大事になってくると思うので、もう一回、戦い方を含めて、みんなと確認したいと思います」

 昨シーズンまで所属していた徳島ヴォルティスについては「昨年からやっているサッカーのイメージ通りでしたし、個々の能力はやっぱり高いなとあらためて感じました」と、印象を語り「いつも以上の緊張感が、個人的にあったので、余計に勝ちたかったです」と、続けた。

 互いに攻撃的な試合運びを見せ、どちらが勝ってもおかしくなかった一戦だった。決着をつけるのは、10月20日の第37節でアウェーの鳴門大塚に乗り込んだときになる。「もっともっと隙がないというか、相手に『攻め所がないぞ』というチームに仕上げていきたい。そうすれば、どこが相手でも良いゲームができると思う」。横浜FCの最終ラインに加わった守備のスペシャリストは、更なる成長を誓った。

(取材・文 河合拓)

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