beacon

ホーム未勝利の横浜FC カズ「これで終わりじゃない」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[4.17 J2第9節 横浜FC1-2長崎 ニッパ球]

 この日も、出場機会は訪れなかった。前節の京都戦(1-0)では、後半40分からピッチに立った横浜FCのFW三浦知良だが、今シーズン、ホームゲームでは出場機会がない。この日も試合前のウォーミングアップから、際どいコースに何本もシュートを決めて、自身の状態が良いことは存分に示していた。しかし、カズの出場機会はないまま、チームはJFLから昇格したばかりのV・ファーレン長崎に1-2で敗れた。

 カズ自身、今日の試合を非常に重要視していたことを明かす。「今日、勝てば本当に、この前の試合(京都戦)と、ホームで引き分けた試合(熊本戦0-0)が、もっと大きなモノになった。今日、負けたことで、ちょっと後退してしまったかなと思います。序盤戦の中で、大一番だという位置づけを、僕の中でもしていたので、結果は残念です」と、悔しがった。だが、すぐに「でも、これで終わりじゃないので」と前を向いた。

「もう一回、僕らが気を引き締めて。試合に出ていないメンバーがレベルアップをしないといけない。ケガ人が何人か出たし、3日後にはすぐに試合があるので。上のグループには離されないように。次は相手が(首位の)神戸ですからね。どの試合も難しい試合ですが、一人ひとりがしっかり前を向いてやっていきたいと思います」

 試合後には、横浜FCのゴール裏のサポーターが居残り、今季ホーム未勝利と結果を出せないチームに抗議を続けた。そのことについてカズは「それがサポーターの気持ちでしょう。僕らには僕らの悔しさがあるし、サポーターにはサポーターの悔しさがあります。それだけだと思う」と、コメント。自身の悔しさ、チームの抱える悔しさ、そしてサポーターが抱える悔しさも晴らすために、カズは走り続ける。

(取材・文 河合拓)

TOP