beacon

反省し切りの伊野波、「これを何回もやったら使ってもらえない」

このエントリーをはてなブックマークに追加
[8.15 キリンチャレンジ杯 日本1-1ベネズエラ 札幌ド]

 反省し切りだった。5月23日のアゼルバイジャン戦(2-0)以来4試合ぶりの先発となったDF伊野波雅彦はハーフタイムに交代。アルベルト・ザッケローニ監督は「交代は予定どおり。最初から考えていた交代だった」と説明したが、前半45分間のプレーは満足には程遠かった。

 前半6分、FWフェドールのドリブルへの対応で逆を突かれ、決定的なシュートを許した。同20分にはビルドアップのところでパスミス。立ち上がりからリズムに乗れないまま、不完全燃焼の交代となった。

「自分が思っていたようなプレーはできなかった。ちょっと自分の焦りもあって、(パスを)近いところに当てて取られたのもあった。相手もよかったかもしれないけど、自分としてはよくなかった。そのことしか残ってない」

 9月11日のW杯アジア最終予選・イラク戦(埼玉)はDF今野泰幸、DF栗原勇蔵が出場停止となる。DF吉田麻也とコンビを組む“CB探し”がこの日の重要なテーマだった。前半は伊野波、後半はDF水本裕貴が試され、ザッケローニ監督は「伊野波はコンディションが100%でない中でよくやってくれた」とかばったが、伊野波自身は「これを何回もやっていたら使ってもらえない。(9月6日のUAE戦までの)2、3週間でJリーグで見せていくしかない。それだけしかないです」と最後まで厳しい表情だった。

(取材・文 西山紘平)

TOP