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[アルガルベ杯]大儀見の2試合連続弾でなでしこが中国下し、5位で大会を終える

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[3.13 アルガルベ杯5位決定戦 日本1-0中国 ファロ]

 日本女子代表(なでしこジャパン)は13日、アルガルベ杯の順位決定戦を戦った。1勝2敗でA組3位に終わったなでしこジャパンは、B組3位の中国女子代表と5位決定戦を行い、1-0で勝利した。

 システムはいつものように4-4-2。GKは2戦連続で山根恵里奈。DFラインは右から加戸由佳長船加奈熊谷紗希有吉佐織。MFはダブルボランチに宇津木瑠美山崎円美が入り、右MFに中島依美、左MFに川村真理。2トップには海外リーグで活躍する2人、大儀見優季と大滝麻未が入った。

 前半から大儀見を中心に積極的にゴールを目指した。だが前半15分、左サイドをオーバーラップした有吉のクロスを大儀見が右足で合わせたが、DFに引っかかり枠を外れる。同37分にはコンビを組んでいた大滝に代わって高瀬愛実が投入されると、さらにパスは回りだすが、同42分の川村のシュートのこぼれ球を、頭で押し込んだ場面はオフサイドで取り消された。交代策を含め、積極的な姿勢を見せたなでしこだったが、前半はスコアレスで折り返した。

 後半からは今大会に臨むなでしこの象徴であるフレッシュな力を投入した。配置も変えて、大儀見をボランチに下げて、川村に代えて投入した田中美南と高瀬の2トップに変更。さらに山崎に代えて田中陽子を投入し、左MFに配した。さらに6分には負傷でピッチを後にした長船に代わって田中明日菜が送り込まれ、宇津木と熊谷のCB、田中明と大儀見のダブルボランチに変更となった。

 後半はセットプレーからチャンスを作り出す。17分の中島のFKがゴール前でこぼれた場面では押し込むことが出来なかったが、同22分、ついに試合が動く。中島の突破からゴール正面でFKを獲得した日本。再び中島がゴール前に蹴り入れると、DFの頭に当たり、左サイドに流れる。すると待ち構えていた大儀見が右足で難なく押し込んだ。エースが2試合連続弾で待望の先制点をもたらした。

 後半38分には大儀見に代えて小川志保を投入。終盤は相手も厳しいタックルを見せるなど応戦したが、落ち着いたゲーム運びを見せたなでしこが、このまま1-0で逃げ切った。

 中国を下し、5位決定戦を制したなでしこジャパン。今大会は2連敗でスタートしたが、デンマーク戦(2-0)、中国戦と、“らしさ”を取り戻し、2連勝で有終の美を飾った。今大会はこれまで代表を支えた澤穂希や宮間あやらを欠いた、初招集組7人を含む若手中心のメンバーで臨んだ。課題は見えたが、得た経験を今後の成長につなげてほしい。

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