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永里改め大儀見、“初陣”で自身3度目&歴代最多タイの4戦連発弾

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[7.11 キリンチャレンジ杯 日本女子代表3-0オーストラリア女子代表 国立]

 エースの勢いが止まらない。FW大儀見優季(旧姓・永里/ポツダム)が日本女子代表(なでしこジャパン)の歴代最多タイ記録となる4戦連発弾を叩き込んだ。1-0の前半ロスタイム、DF近賀ゆかりのアーリークロスに反応。ゴール前に滑り込み、左足のスライディングシュートで押し込んだ。

「あの前にキンちゃん(近賀)がまったく同じボールを出して、自分が反応できないシーンがあった。今日はこういうのを出してくるんだなと、その1本で分かった」

 GKとDFの間を狙った近賀からのグラウンダーのクロス。「あの形はまた来るだろうなと思っていた」とすぐに自分の頭の中を切り替え、次のチャンスを待った。そして、そのとおりに訪れた決定機。今度は完璧なタイミングでゴール前に飛び出し、滑り込みながら左足で合わせた。

「ズレを修正して、あの形になったらあそこに入れば点になるなと思っていた。合わせるだけだった。ちゃんと当てれば入るボール」。そう胸を張った大儀見はこれで4試合連続ゴール。自身3度目の国際Aマッチ4戦連発は高倉麻子、澤穂希と並ぶ日本女子代表の最多タイ記録でもある。

 昨年7月にメンタルトレーニングコンサルタントの大儀見浩介さんと入籍し、今年6月9日に結婚披露宴を挙げた。これまでは結婚後も旧姓の永里のままプレーを続けてきたが、ロンドン五輪のタイミングで登録名を大儀見に変更。その“初戦”でしっかりと結果を残した。次の目標はなでしこジャパン史上初となる5戦連発弾。19日にパリで行われるフランスとの最後の強化試合で新記録を打ち立て、ロンドン五輪へ臨むつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

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