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[Fリーグ]名古屋、リカルジーニョの復帰戦を飾れず。残り2秒の失点で府中と2-2のドロー

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[7.14 Fリーグ第4節 府中 2-2 名古屋 町田]

 AFCフットサル・クラブ選手権で中断していたFリーグは14日に再開し、町田市立総合体育館で第4節の2試合を行った。第1試合では府中アスレティックFC名古屋オーシャンズと対戦。試合は後半に動く。FPリカルジーニョのPKで先制した名古屋は、一度は同点に追いつかれる。それでも後半12分にFPラファエル・サカイのシュートが相手DFに当たり、GKの逆を突くゴールで再びリードした。このまま2-1で終了かと思われたが、試合時間残り2秒、FPロドリゴがCKから同点ゴールを挙げ、土壇場で2-2の同点に。このまま試合は終了。名古屋の開幕からの連勝は3で止まり、府中は勝ち点を4に伸ばしている。

 名古屋はこの試合から現役ポルトガル代表のリカルジーニョが復帰し、負傷していたラファエル・サカイもスタメンで出場。しかし、FP森岡薫、FP木暮賢一郎らが負傷で欠場している。対する府中はFP完山徹一が前節で退場となっており出場停止。

 立ち上がりからボールを回す名古屋に対し、府中は引いて守りを固める。相手を押し込み、遠目からのシュートを狙う名古屋だが、枠内に飛んだシュートはGK村山竜三に弾き出されて得点を挙げられない。

 10分、名古屋はリカルジーニョがピッチに立つ。しばらくは、後方でシンプルにボールをさばく。11分には府中がリカルジーニョのパスをカットし、最後はFP宮田義人がシュートを放つ。これはGK川原永光が反応したが、全体的に疲労の色の濃い名古屋は動きが重く、チャンスをつくれない。

 前半15分、攻め手のなかった名古屋もラファエル・サカイがリカルジーニョとのワンツーからシュートを放つが、シュートは右に外れる。その後は府中が名古屋の守備ブロックの外からミドルシュートを放ち続ける展開が続くが、得点が入らないまま時間が経過していく。

 前半残り1分を切り、名古屋は逸見勝利ラファエル、FPペドロ・コスタ、ラファエル・サカイが絡んでGKを外してシュートチャンスをつくるが、誰もフィニッシュを打つという決断をできず。ボールを回し過ぎてしまいチャンスをつぶしてしまった。このまま前半は0-0で終了した。

 後半立ち上がり、名古屋はリカルジーニョからのパスを受けたペドロ・コスタが細かいフェイントを入れてDFをかわし、シュートに持ち込む。これはGK村山がセーブ。直後のCKからリカルジーニョがボレーでゴールを狙ったが、シュートは枠を越えて行く。徐々に名古屋はシュートに持って行く回数を増やして行く。

 ロングシュートを狙い続ける府中は4分、FPダンタスが、GK川原が前に出ているのを見逃さず、自陣深くからシュートを狙う。しかし、これはわずかにゴール上に外れる。6分、名古屋は右サイドからリカルジーニョがマークを外してシュート。これはGKに防がれるが、徐々にゴールに近づいてきた。

 攻め続ける名古屋は後半6分にPKを獲得。これをリカルジーニョが決めて、1-0とリードをする。同8分にも名古屋はペドロ・コスタのロングボールからFP森秀太が抜け出してシュート。しかし、ボールは左に外れ、追加点を挙げることはできない。

 後半10分で府中はファウルが5つを数え、次以降の直接FKとなるファウルからは、名古屋に第2PKが与えられることになった。その直後に府中もFP山田ラファエル・ユウゴのが名古屋のDFを抜き、右サイドのダンタスにパス。ダンタスの折り返しにFP前田喜史が詰めたが、その前にGK川原がカットした。さらに11分には前田がセットプレーで速いボールをゴール前に入れると、FP星龍太がGKの鼻先で合わせて、同点に追いついた。

 後半12分、名古屋もゴール正面からラファエル・サカイが低いシュートを打つ。これが府中のFP杉本聖和に当たると、GKの逆を突くラッキーな形でゴールに決まり、再び名古屋がリードした。その後も名古屋はボールを回し、府中ゴールに迫る。18分には森がファウルを受け、第2PKを獲得する。リカルジーニョが狙ったが、ボールは左に外れて、個のチャンスを生かすことはできなかった。

 このまま試合終了かと思われたが、残り2秒。府中はCKからFPロドリゴが同点ゴールを挙げる。キックオフからラファエル・サカイがゴールを狙ったが、府中の選手にブロックされたところで試合終了。両チームとも勝ち点1を分け合った。

府中アスレティックFC 2-2名古屋オーシャンズ
[府]星翔太、ロドリゴ
[名]リカルジーニョ、ラファエル・サカイ

(取材・文 河合拓)

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