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右膝故障から40日ぶり復帰の吉田、「不安は激減した」

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[7.18 国際親善試合(U-23) 日本1-0ベラルーシ ノッティンガム]

 関塚ジャパンに「守備の柱」ができた。オーバーエイジでロンドン五輪代表に選出されたDF吉田麻也(VVV)が同代表初先発。右膝内側側副靭帯を損傷した6月8日のW杯アジア最終予選・ヨルダン戦以来となる復帰戦で後半18分までプレーし、完封勝利に貢献した。

 右膝の状態について「思った以上によかった。強いパスも出せたし、試合をやりながらよくなっている感じがした。かなり不安は激減した」と安堵の表情を見せた。40日ぶりの公式戦。試合前には不安もあったというが、「試合に入るにつれてアドレナリンが出たのか、問題なくやれた」と、球際でも激しくプレーし、右足で大きなサイドチェンジを狙うなど順調な回復ぶりをアピールした。

「明日の朝、リバウンドがなければ、問題ない」。頼もしい守備の要の誕生に関塚隆監督も「彼自身がスタートから問題なくやれたことが一つの大きな成果」と強調。「攻守両面で一つの柱ができたと思う」と、その存在感の大きさを称えた。

 前半はDF鈴木大輔とCBを組み、後半は交代するまでの18分間、同じくオーバーエイジのDF徳永悠平とコンビを組んだ。「トクさん(徳永)は(時間が)短くて何とも言えないけど、安定感があるので問題はないと思う。(鈴木)大輔とはやりながらよくなると思う」。2人と一緒にプレーしたのはこの日が初めて。本番までに残された実戦の機会は21日のメキシコ戦しかないが、「2人とは密にコミュニケーションを取ってやっていきたい。僕自身、全体練習に合流して、一緒にやる時間も増えている。よくなる感じはある」と手応えもつかんだ。

 U-23日本代表が無失点で試合を終えたのは3月14日の五輪アジア最終予選・バーレーン戦(2-0)以来、5試合ぶり。「今日は相手のレベルが……」という吉田は「自分たちが攻めているときのリスクマネジメントだったり、ファーストディフェンスが遅れたときのカウンターへの対応だったり、そういうところの修正はチームとしてやらないといけない」と課題も口にするが、5月のトゥーロン国際大会で3試合7失点を喫した守備面の立て直しに光が見えてきたのは間違いない。

(取材・文 西山紘平)

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