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田中陽が左右両足で直接FK弾!!ヤングなでしこは2大会ぶり8強へ

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[8.26 U-20女子W杯A組 日本4-0スイス 国立]

 ヤングなでしこが2大会ぶりのベスト8進出を決めた。U-20女子W杯は26日、グループリーグ最終戦を行い、U-20日本女子代表(ヤングなでしこ)はU-20スイス代表と対戦し、MF田中陽子が左右両足で直接FKを決めるなど4-0で快勝した。前半30分、田中陽が右足で直接FKを決め、3戦連発となる先制点。後半2分には今度は左足で直接FKを沈めた。後半8分にも途中出場のFW西川明花が追加点。同39分にはMF猶本光がPKでダメを押した。A組を1位で突破した日本は史上初のベスト4進出を懸け、30日の準々決勝でB組2位の韓国と対戦する。

 引き分け以上でグループリーグ突破が決まる日本は22日のニュージーランド戦(2-2)から先発3人を変更し、DF中村ゆしか、MF田中美南、MF柴田華絵が2試合ぶりに先発した。GK池田咲紀子、4バックは右から中村、土光真代木下栞浜田遥。中盤は猶本と田中陽のダブルボランチで、右に田中美、トップ下に柴田、左に横山久美が入り、道上彩花が1トップを務めた。2試合連続先発中だったMF仲田歩夢とMF藤田のぞみはベンチスタートだった。

 すでに2連敗でグループリーグ敗退の決まっているスイスに対し、日本はボールポゼッションを高め、試合の主導権を握った。前半17分、中盤で猶本、田中陽と細かくつなぎ、スルーパスに反応した柴田が右足で狙うが、シュートはミートせず。同25分には左サイドを抜け出した浜田のグラウンダーのクロスに柴田が飛び込むが、わずかに届かなかった。

 先制点は前半30分。左45度の位置でFKを獲得すると、田中陽が右足で直接狙ったボールがきれいにゴール左上に吸い込まれた。田中陽の3戦連発弾で先制に成功した日本は同39分にも田中美の左足ミドルが右ポストを直撃するなど決定機をつくるが、2点目は奪えず、前半を1-0で折り返した。

 後半開始から道上に代えて西川を投入した日本は後半2分、追加点を奪う。田中陽が自ら獲得したFK。正面やや右寄りから今度は左足で直接狙うと、壁の上を越えてゴール右上隅へ。左右両足で直接FKを決める圧巻の2ゴールで2-0とリードを広げた。

 後半7分には田中陽の右CKからファーサイドの西川が豪快な右足ミドルをゴール左隅にねじ込み、3-0。勝利を決定づけた日本は直後の後半8分、田中陽に代えて今大会初出場となるMF中里優をピッチに送る。同13分には猶本が左足ミドルを狙うが、GKの好セーブに阻まれた。

 日本は後半27分、途中出場の中里を下げ、今大会初出場のDF坂本理保を投入。坂本はCBに入り、木下がボランチにポジションを上げた。果敢に4点目を狙うが、後半32分の横山の右足ミドルはGKの手を弾いてクロスバーを直撃。同36分の木下の左足ミドルもクロスバーに弾かれた。

 攻撃の手を緩めない日本は後半39分、横山のスルーパスからPA内に抜け出した猶本がGKに倒され、PKを獲得。これを猶本自らゴール左上に決め、4-0とダメを押した。4得点の完勝でA組首位突破を決めた日本。30日の準々決勝ではB組2位の韓国と対戦する。韓国とは10年9月のU-17女子W杯決勝で対戦し、PK戦の末、惜敗。田中陽、猶本、横山ら当時のU-17日本女子代表のメンバーにとってはリベンジも懸かる大一番となる。

(取材・文 西山紘平)

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