日本vsウズベキスタン 試合後のザッケローニ監督会見要旨
[2.29 W杯アジア3次予選 日本0-1ウズベキスタン 豊田ス]
W杯アジア3次予選は29日、各地で最終戦を行い、C組2位の日本代表は豊田スタジアムで首位・ウズベキスタン代表と対戦した。すでに両チームともに最終予選進出を決めている試合は、後半9分にウズベキスタンが先制。日本は反撃もままならず、0-1で敗れ、過去5勝3分のウズベキスタンに対し、9戦目で初黒星を喫した。
以下、試合後の監督会見要旨
●アルベルト・ザッケローニ監督
「もう少しできたと思うが、残念だった。負けたときは相手への称賛を惜しむべきではない。ウズベキスタンに主力がいないのは分かっていたが、非常にいいチームだなという印象を受けた。前半は相手より良かったと思うが、後半は相手の方がよかった。さまざまなデータを見ると、フィジカルコンディションの状態が影響したのかなと思う。前半はそれでもうちの方がよかったが、ルーズボールのところでウズベキスタンが勝っていた。あとは前半も相手よりよかったところでパスミスが多かったと思う。後半になってスペースができて、相手がカウンターアタックを仕掛けられるようになってからは相手の方がよかった。90分を見て、この結果は正当な結果ではないと思うが、相手もよかったと思う。これからまた3か月間、チームとして集まれないのは残念に思う」
―ウズベキスタンの方がよく走ったのは欧州組が直前にしか来られなかったコンディションの問題なのか?
「我々がフィジカルのところでいい状態でいられないのは分かっていたが、国内組は90分間走れる状態ではなかった。海外組は前日か前々日にしか来られない状況だった。ウズベキスタンは早く集まって、韓国で親善試合もやってから日本に来た。そういう意味で、この試合に向けた準備がよくできていたのではないかと思う。プレーの内容は、先制されてからのカウンター以外はDFラインが混乱することはなかったと思う。しかし、相手も90分間集中して戦っていた。うちがスピードと精度のある攻撃を仕掛けられたときだけチャンスになっていた」
―香川をトップ下で起用した意図と評価は?
「現時点で本田がいないこともあり、トップ下で使ったが、ここで使うことで岡崎を得意な左サイドに置くことができたし、相手の戦い方を見て、バイタルで香川が前を向けばチャンスになると思った。課題として出たのは、バイタルのところで前を向いたときにゴールまでもう少し迫力を持って向かわないといけない。あとはミドルシュート、PA外からのシュートを打つ選択肢もあったが、その意識も少し足りなかった。常に相手がPA内にいたわけだから、外から打つ意識があってよかった。プレー内容としては、バイタルのところで香川が何度かフリーになったし、岡崎がDFラインの裏に抜けるシーンもあった。両SBが深いところまでいってクロスを上げる場面もあったが、ラストパスの精度が足りなかったのかなと思う」
―集まって時間のない状況で試合をすることは今後もあるが?
「海外組が1、2日前にしか合流できないという状況は今後も続くし、今後も付き合っていかないといけない問題だと思う。次は国内組のコンディションがもう少しよくなっていると思う。しっかり最終予選に向けて準備しないといけないし、最終予選に出てくるチームはどこもフィジカルの強い相手なわけだから、我々もフィジカルの部分でしっかり準備しないといけない」
―勝っていて相手が引いていたから宮市を出せなかったのか? また試合後にコーチと話していたが?
「試合後にスタッフと話をするのは毎試合やっていること。宮市に関しては、コンディションが整わなかったかなと思う。若い選手を投入するときはそういった要素がそろわないといけない。日本に帰ってきたし、このチームに来たのも初めてで、チーム戦術にも今回初めて触れた。チームの方向性や、それを実践するうえでのタイミングの習得には至ってない。そういう意味で、試合に出したところで彼の良さが生きるのかどうかは分からないと思った。そういう意味では乾の方がこの代表のコンセプトが入っているので、彼の方が準備ができていると思った。若い選手を投入するときは、チームがその選手をサポートできる条件がそろっていないといけない」
―シュートは前半5本、後半1本。シュートに至らなかった要因は?
「前半だけでなく、後半にもバイタルで2回ぐらい乾が前を向けたし、岡崎、香川にもチャンスがあったと思うが、思い切ってシュートを打ってもよかった。うちの良さはゴール前でのコンビネーションを使った攻撃だが、ミーティングでもバイタルや裏にスペースができるという話はしていた。ミドルシュートの質自体は持っているが、そこに至る意図が足りなかった。コンビネーションと縦への意識をもう少しバランスよく使い分けていきたい」
(取材・文 西山紘平)
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以下、試合後の監督会見要旨
●アルベルト・ザッケローニ監督
「もう少しできたと思うが、残念だった。負けたときは相手への称賛を惜しむべきではない。ウズベキスタンに主力がいないのは分かっていたが、非常にいいチームだなという印象を受けた。前半は相手より良かったと思うが、後半は相手の方がよかった。さまざまなデータを見ると、フィジカルコンディションの状態が影響したのかなと思う。前半はそれでもうちの方がよかったが、ルーズボールのところでウズベキスタンが勝っていた。あとは前半も相手よりよかったところでパスミスが多かったと思う。後半になってスペースができて、相手がカウンターアタックを仕掛けられるようになってからは相手の方がよかった。90分を見て、この結果は正当な結果ではないと思うが、相手もよかったと思う。これからまた3か月間、チームとして集まれないのは残念に思う」
―ウズベキスタンの方がよく走ったのは欧州組が直前にしか来られなかったコンディションの問題なのか?
「我々がフィジカルのところでいい状態でいられないのは分かっていたが、国内組は90分間走れる状態ではなかった。海外組は前日か前々日にしか来られない状況だった。ウズベキスタンは早く集まって、韓国で親善試合もやってから日本に来た。そういう意味で、この試合に向けた準備がよくできていたのではないかと思う。プレーの内容は、先制されてからのカウンター以外はDFラインが混乱することはなかったと思う。しかし、相手も90分間集中して戦っていた。うちがスピードと精度のある攻撃を仕掛けられたときだけチャンスになっていた」
―香川をトップ下で起用した意図と評価は?
「現時点で本田がいないこともあり、トップ下で使ったが、ここで使うことで岡崎を得意な左サイドに置くことができたし、相手の戦い方を見て、バイタルで香川が前を向けばチャンスになると思った。課題として出たのは、バイタルのところで前を向いたときにゴールまでもう少し迫力を持って向かわないといけない。あとはミドルシュート、PA外からのシュートを打つ選択肢もあったが、その意識も少し足りなかった。常に相手がPA内にいたわけだから、外から打つ意識があってよかった。プレー内容としては、バイタルのところで香川が何度かフリーになったし、岡崎がDFラインの裏に抜けるシーンもあった。両SBが深いところまでいってクロスを上げる場面もあったが、ラストパスの精度が足りなかったのかなと思う」
―集まって時間のない状況で試合をすることは今後もあるが?
「海外組が1、2日前にしか合流できないという状況は今後も続くし、今後も付き合っていかないといけない問題だと思う。次は国内組のコンディションがもう少しよくなっていると思う。しっかり最終予選に向けて準備しないといけないし、最終予選に出てくるチームはどこもフィジカルの強い相手なわけだから、我々もフィジカルの部分でしっかり準備しないといけない」
―勝っていて相手が引いていたから宮市を出せなかったのか? また試合後にコーチと話していたが?
「試合後にスタッフと話をするのは毎試合やっていること。宮市に関しては、コンディションが整わなかったかなと思う。若い選手を投入するときはそういった要素がそろわないといけない。日本に帰ってきたし、このチームに来たのも初めてで、チーム戦術にも今回初めて触れた。チームの方向性や、それを実践するうえでのタイミングの習得には至ってない。そういう意味で、試合に出したところで彼の良さが生きるのかどうかは分からないと思った。そういう意味では乾の方がこの代表のコンセプトが入っているので、彼の方が準備ができていると思った。若い選手を投入するときは、チームがその選手をサポートできる条件がそろっていないといけない」
―シュートは前半5本、後半1本。シュートに至らなかった要因は?
「前半だけでなく、後半にもバイタルで2回ぐらい乾が前を向けたし、岡崎、香川にもチャンスがあったと思うが、思い切ってシュートを打ってもよかった。うちの良さはゴール前でのコンビネーションを使った攻撃だが、ミーティングでもバイタルや裏にスペースができるという話はしていた。ミドルシュートの質自体は持っているが、そこに至る意図が足りなかった。コンビネーションと縦への意識をもう少しバランスよく使い分けていきたい」
(取材・文 西山紘平)
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