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ホーム戦勝利逃した大宮と今季未勝利の横浜FM、両指揮官不満の1-1ドロー

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[3.20 ナビスコ杯B組第1節 大宮1-1横浜FM NACK]

 ナビスコ杯B組第1節の大宮アルディージャ横浜F・マリノス戦は前半15分にMFカルリーニョスのゴールで大宮が先制したが、横浜FMは後半39分にU-23日本代表FW齋藤学のゴールで追いつき、1-1で引き分けた。

 試合後のインタビューで大宮の鈴木淳監督は「もったいない試合だった」と振り返り、横浜FMの樋口靖洋監督は「非常に内容の乏しい試合だった」。それぞれが不満を口にした試合は勝ち点3をつかむまでに至らなかった。

 横浜FMはU-23日本代表のSB比嘉祐介がプロ初出場。狩野健太谷口博之の両MFも今季初先発を果たす。だが、先制したのは大宮だった。前半15分、自陣からカルリーニョスが左サイドのオープンスペースへ展開すると、追いついたFWラファエルが中央へラストパス。このこぼれ球に走り込んだのは、パスを出した後PAまで詰めていたカルリーニョスだった。背番号5は左足でゴール左隅へ先制ゴールを流し込み、日本での公式戦初ゴールをバク宙で喜んだ。

 横浜FMはカルリーリョスの左足ミドルなどで2点目を狙ってくる大宮の攻撃をGK飯倉大樹の好セーブなどで逃れるが、相手DF深谷友基の好守にあうなど追いつくことができない。ボールを動かす横浜FMに対して大宮は堅いブロックからカウンター攻撃。2列目の選手の鋭い飛び出しで決定機をつくった大宮は、後半24分に韓国代表MFチョ・ヨンチョルが抜け出してGKと1対1となったものの、シュートはクロスバーの上方へ越えていった。

 リードを広げられなかった大宮に対して横浜FMは試合終盤、幸運な形で同点に追いつく。後半39分、齋藤が左サイドからクロス気味に放り込んだボールがゴール右隅へ。ボールはゴールマウスに弾かれたが処理しようとしたGK北野貴之に当たってそのままゴールへと吸い込まれた。樋口監督は「非常に良くないゲームだったと思います」と語ったが、横浜FMはアウェーで何とか勝ち点1をもぎ取った。

 大宮はF東京に0-1で敗れたJ1開幕戦に続き、ホームゲームで勝利することができなかった。昨年はナビスコ杯を含めてホームゲーム18試合でわずか2勝のみ。今年もホームで白星に見放されている。鈴木監督は「チャンスは多く作れていたが、2点目を取れなければああいう形になってしまう」と反省。一方の横浜FMは敗戦こそ逃れたが、12年は公式戦未勝利が続いている。“最低限”のドローを24日のJ1鳥栖戦(アウェー)につなげたい。


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