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CB2選手交代も、耐えた仙台が開幕2連勝!

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[3.17 J1第2節 横浜FM0-2仙台 日産]
 
 ベガルタ仙台が開幕2連勝を飾った。アウェーで横浜F・マリノスと対戦した仙台はFW赤嶺真吾とFW太田吉彰のゴールによって2-0で勝利。一方の横浜FMは1分1敗となった。

 不測の事態で前半終了と同時に鎌田次郎、後半27分には上本大海とCB2人が交代。試合終盤には柏戦でロスタイム同点弾を決めているMF谷口博之、左右へ正確なパスを振り分けるMF狩野健太、そしてSB小林祐三に代わって投入されたFW松本怜をピッチへ送り込んできた横浜FMに怒涛の反撃を受けてしまった。

 そして後半36分、43分にはU-23日本代表の左MF齋藤学の切り返しでDFのマークを外され、シュートにまで持ち込まれた。それでもゴール前に構築された仙台のゴールドの壁は崩れず。試合後のインタビューで手倉森誠監督が「肝のところ体を張ってくれて、凌いで戦ってくれたと思う」と讃えたように仙台は押し込まれても耐えて1点リードを守り抜く。

 その奮闘がロスタイム表示の5分を大きく経過した後半53分に実る。仙台は相手ディフェンスラインをスピードで破ったFW武藤雄樹がPAでGK飯倉大樹に倒されてPKを獲得。これを太田が右足でゴール左隅へ流し込んで2-0で勝った。

 手倉森監督が「我慢比べだった」と振り返った総力戦。だが、前半43分に左CKからゴール前の浮き球を懸命につないで「みんながつないだボールだし、入ってよかったです」と赤嶺が決めたゴールによってアドバンテージを得て、リードしたまま試合を進めることができた。エースMF梁勇基が右ひざ負傷で離脱中という厳しいチーム状況だが、東日本大震災をサポーターと一丸で乗り越えて戦った昨年同様に、気迫溢れる戦いぶりによって好スタートを切ることができている。赤嶺は2連勝の要因について「みんなが監督がやろうとしているサッカーを理解してピッチ上で表現できているからだと思います。チーム一丸となって勝ちをひとつでも取っていけるように頑張っていきたい」

 一方、横浜FMはホーム開幕戦を飾ることができずに2戦未勝利。切り替え早く、高い位置でボールを奪ってからの攻撃も見せたチームについて樋口靖洋監督も開幕戦(対柏、3-3)以上に自分達のサッカーができていたことを認めていたが、MF中村俊輔のゲームメークや齋藤の突破などでゴールへ迫りながらも得点に結びつけることができなかった。指揮官は「取った後にもう1回前につけて(中盤から)飛び出す、ということができればもっと効果が出てくると思う」。最低でもACL出場権、それ以上を目指すチームはこれ以上躓く訳にはいかない。次節のアウェー・鳥栖戦で初勝利を挙げて浮上を狙う。

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